人気落語家の桂吉弥が芸歴30周年を迎えるのを記念し、5月12日に大阪市北区のサンケイホールブリーゼで開く独演会で、「リクエスト寄席」に挑戦する。用意した30のネタの中から、当日観客からリクエストを募って決めた3席を披露する趣向で、吉弥は「ライブ感というか、お客さんと生でやりとりしたいな、と思って企画しました」と意気込む。
30のネタは「青菜」「崇徳院」といった古典落語から、自作の「ホース演芸場」などさまざま。「人間愛というか、人と人がしゃべるとおもろいことが起こるな、というネタを並べました」と言い、リクエストが多かったネタの中から、観客と相談して当日の3席を決める。
自身の予想を問われると、「『軒づけ』は去年ネタ卸ししたてですし…。『ちりとてちん』はもう何回も聴いてるわ、と外される気もする。どれがくるか分かりません」と期待と緊張をにじませる。
これからは、より「お客さんの満足度を上げる公演をしていきたい」と強調した吉弥。「『大阪で落語といえば吉弥さんね』と言ってもらえる落語家になりたい」と高みを見据えた。
ほかに吉弥による「一人口上」など。ブリーゼチケットセンター（06-6341-8888）。（田中佐和）
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