日本独自の進化を遂げてきたコンビニ誕生から50年。宅配やコピー、住民票まで受け取れるサービスも。これまでのコンビニの歴史を見ていくと、未来のコンビニも見えてきそうです。

 (セブン-イレブン・ジャパン 永松文彦社長)「50年前に、この地よりセブン-イレブンがスタートいたしました」

 東京・豊洲にあるセブン-イレブン国内1号店。1974年、50年前の5月15日にオープンしました。当初は朝7時~夜11時までの営業でしたが、まもなく24時間営業に。これが日本のコンビニの基礎となりました。

 当時はまだ珍しかった24時間営業。「開いててよかった」と食品スーパーとは違う使われ方でコンビニは人気を集めていきます。店舗が増えていくとともに“深夜の強盗”というニュースも増加。さらに深夜営業している店舗の前でたむろする少年少女が“夜行虫族”と呼ばれ社会問題になりました。

 コンビニの出現により日本人の食生活も変化します。コンビニグルメの代表・おにぎり。家で作るのが当たり前だったものがコンビニで買って食べるものになりました。お弁当・惣菜・冷凍食品など食を便利に進化させてきたコンビニ。そして様々なサービスにも進化を与えていきます。

 2018年ではこんな取り組みをするコンビニを取材。ジム付きのコンビニです。

 「(Qこのジムはファミリーマートがやっている?)そうです。1店舗目です」

 あの手この手で進化を続け、私たちの生活に無くてはならない存在となったコンビニですが、人口減少が深刻な問題となる中、課題となっているのが『若者の取り込み』です。韓国発の人気ブランド「ロムアンド」とローソンがコラボした限定商品。去年3月に販売を始め、販売から3日で2か月分の想定売り上げ数となる30万個を売り上げました。

 (20代)「TikTokで見て、小さいのが便利なのでローソン買いに来ました」
 (ローソン生活・日用品部 加藤愛さん)「いままで取り込めていなかった10代~20代のお客さまを取り込めるように新しい化粧品を販売しました」

 若い女性に人気の韓国コスメで若年層の取り込みを狙うローソン。こうした動きはライバル企業でも。ファミリーマートでは、オリジナルアパレルブランド「コンビニエンスウェア」を立ち上げ若者を中心に人気を集めています。

 (ファミリーマート 細見研介社長)「歩いて5分10分のところにあるコンビニに、すごく上質でいいものがあると。コンビニという売り場がファッションの売り場になっていくというひとつの可能性を示したかった」

 登場から半世紀、今もさまざまな戦略を打ち出し続けるコンビニ。専門家に今後についても聞きました。

 (コンビニ研究家 田矢信二さん)「これからコンビニを存続させるためには新規顧客という考え方ですね。これからの世代をコンビニの固定客にしなければいけないんで。もう一方で、高齢化社会というところがあるので、そういった部分で高齢者の人にもちゃんとコンビニの商品が愛される売り場づくり商品づくりが求められてくるというのが、いままさに取り組み初めているところかなと」

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