昨年度の決算について、山形銀行が「増収減益」、荘内銀行は「減収減益」と発表した。

(山形銀行・佐藤英司頭取)
「本決算は連結・単体ともに増収減益となった」

山形銀行単体の決算では、貸出金利息や株式などの売却益が増えたことから一般企業の売上高に当たる経常収益が、前の年に比べて40億6700万円増の486億4600万円となった。
一方で、債券関係損益などのその他業務利益が減少したため、当期純利益は前の年に比べて11億5400万円減の21億3400万円にとどまり、減益となった。

佐藤頭取は今後の経営について、「銀行同士だけではなく、業態を超えた連携を模索していきたい」と話し、幅広い連携を視野に入れていることを明らかにした。

一方、荘内銀行は、減収減益となった。

(荘内銀行・松田正彦頭取)
「経常収益および当期純利益ベースでは、前期比で減収減益」

荘内銀行の経常収益は、有価証券利息配当金が減少したことなどを理由に29億1600万円減の214億6000万円となった。
この影響で、純利益は9億7400万円減の6億5600万円となった。

松田頭取は今後について、遊佐沖の洋上風力発電にふれ、「地元の人材や企業に大きく影響を与える裾野が広い国家プロジェクトであり、地元銀行として支援し、主体的に関わっていきたい」と話した。

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