長野県飯田市と静岡県浜松市を結ぶ青崩峠のトンネル工事現場で11日、小学生の親子を対象にした見学会が開かれました。


完成すれば三遠南信自動車道の一部となる「青崩峠トンネル」(仮)は、険しい地形と脆弱な地質でルートの変更を余儀なくされるなど、計画の浮上から2023年5月の貫通まで40年を要した難工事です。

飯田市が国交省飯田国道事務所の協力で開いた見学会には、市内の19組の小学生と保護者が参加し、長野県側の入口から2.8キロ先の県境まで入りました。

トンネルは地表からの深さが最大で600メートル以上あり、膨大な量の土の重さに耐えないといけないため、通常の3倍にあたるコンクリートを使うなどして強度を高めています。

ひんやりしたトンネル内では工事を担当する建設会社のスタッフが現場の状況などを説明し、参加者は熱心に耳を傾けていました。

参加した小学生:
「トンネルに入るの初めてだったけど面白かった」
「ちょっと寒いけど良い経験になりました」

トンネルの開通時期は未定ですが、現在は山越えで30分以上かかっている飯田市南信濃と浜松市水窪町は約6分で結ばれます。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。