母の日を前に、被災地の名産品で復興を支援する。
5月12日の母の日に向けて、東京・渋谷で8日に行われたのは、石川県の伝統工芸品・輪島塗のワークショップ。
輪島塗は、国の重要無形文化財に指定されている伝統工芸品。
しかし、深刻化する職人の高齢化問題。
さらに、元日に起こった能登半島地震での甚大な被害により、廃業する職人も多く、存続の危機にひんしているという。
そこで、日本最大級のハンドメイドマーケットプレイス「Creema」が母の日の特別企画として、輪島塗の箸作りのワークショップを開催した。
クリーマ・丸林耕太郎代表「今の被災の状況や、輪島塗をはじめとする伝統工芸のいろんな作品をちゃんと知ってもらいつつ、実際、体験を通してそれをすることで、母の日のプレゼントっていうものが、より大切になるのではないかなと」
このワークショップでは、輪島塗を学びながら、その工程の1つの“沈金”の技法を体験。
箸に好きな模様の下絵を描いて、ニードルで線を削り、職人が漆を塗って金粉を埋め込み仕上げることで、世界に1つだけの箸が完成する。
参加者は、「母親が鳥が好きなので鳥を彫ったのと、お花をイメージしたものを彫った。難しいけど面白い。喜んでほしい」、「やっぱり母の日なので、カーネーションと太陽。彫るのも難しかったんですけど、金で塗った瞬間に色がふわっと出てくる感じがすごくきれいだなと」と話し、ワークショップを楽しんでいる様子だった。
Creemaは、このほかにも復興支援のプロジェクトとして、能登の山を支援するクラウドファンディングや、制作途中に震災に遭い、完成に至らなかった工芸品の販売などを行っている。
沈金師・芝山佳範さん「少しでも忘れられないように、こうやって参加させていただくことで、また輪島の状況を少しずつでも伝えられれば、町の中、少しでも活気づいていくのではないかなと」
クリーマ・丸林耕太郎代表「プロジェクトを通して、微力ではあるが、被災地における短期的よりも中長期的な課題の解決の一助になれたらいいなと。一緒に頑張っていきたい」
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