鹿児島市に本社を置く老舗百貨店の山形屋が、金融機関の支援を受けて事業再建計画案の策定に取り組んでいることを明らかにしました。

山形屋によりますと、近年の大型商業施設の進出に伴う競争の激化に加え、耐震工事などの設備投資や新型コロナウイルス感染拡大の影響などが重なり、去年2月の決算での山形屋グループ17社の有利子負債はあわせておよそ360億円となっています。

山形屋グループでは鹿児島銀行をはじめとしたおよそ20の取引金融機関との協議を重ねた上で、去年12月、私的整理の一環である「事業再生ADR」の手続きを申請したということです。

店舗での営業はこれまでどおり行われます。宮崎市と日南市にある山形屋と県内に6店舗ある山形屋ストアはグループ会社です。

宮崎山形屋の山下隆幸社長は
「財務体質を強化するための対応でお客様や取引先に影響を及ぼすものではなく雇用も維持される」と話しています。

街の人は…

(市民)
「何より北海道物産展などは楽しみにしていたのでずっと続けてほしい」
「ネットで買えるときもあるので利用が減った部分もある」
「古き良き百貨店なのでそのままでいてほしい」

宮崎市の清山市長は「宮崎山形屋は中心市街地の核となる店舗で多くの市民に親しまれている。今後も安定して経営を継続していただけるよう期待している」とコメントしました。

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