円安などの影響で多くの外国人観光客が日本を訪れるなか、東京・秋葉原には昭和や平成に発売された日本のゲームソフトを買い求める多くの外国人の姿があった。外国人が感じる日本のレトロゲームの魅力とは一体、何だろうか。
■レトロゲーム入手も「ファミコン本体なし」
レトロげーむキャンプ 東京・秋葉原 この記事の写真円安が進むなか、多くの外国人観光客がゲームを買い求めていた。
アメリカから来た観光客 シュバールさん(24)「(Q.何を買ったんですか?)スーパーマリオだよ。NINTENDO64のソフトも合わせて4本。全部スーパーマリオだね」 カナダから来た観光客 ショーンさん(30)
「ゲームボーイのポケモンを買ったんだ。初期のやつね」 ファミコン本体は持ってないが
シージェイさんが買ったゲームは?
カナダから来た観光客シージェイさん(23)「ファミコンの『星のカービィ』を買いました。僕が子どものころ、ゲームボーイアドバンスで『星のカービィ』の英語版をやって、そのキャラクターがとても好きになりました」
今回買ったソフトは5000円ほどだったというが、購入したゲームをやりたくても肝心のファミコン本体を持っていないのだという。
シージェイさん「なんて言えばいいか分からないけど、日本語のソフトを持っているだけでセンチメンタルな気持ちになる。もしプレイしたい場合は、将来ファミコンを買うと思うよ。今は思い出だね」
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■日本でレトロゲームを買い求める外国人■日本でレトロゲームを買い求める外国人
レトロゲームの魅力レトロげーむキャンプ秋葉原店には一日、数百人の外国人観光客が1980年から90年代に流行したレトロゲームを求めて訪れているという。
なぜ今、レトロゲームなのか。アメリカから親子で訪日したリバーさんは次のように話す。
アメリカから来た観光客 リバーさん(20)「ゲームソフトを棚から取り出して、それをゲーム機に入れ、電源を入れる。そういうのがいいんです。満足感を与えてくれますよね。そして、友達と一緒に座って、みんなで楽しむのが大好きなんです」 レトロゲーム価格の高騰
一方、驚くのがレトロゲームの価格。なぜ、中古ゲームが高値で販売されているのか。
高値で販売される中古ゲーム レトロげーむキャンプ 田中祐博店長「少ないものはもともと数が少ないうえに、外国人が買うと自分の国に持っていっちゃうわけで。日本には絶対かえってこないので、値段が上がってくる感じはあると思う」 なぜ日本でソフトを購入
レトロゲームは、今ではオンラインゲームでも多くのものが楽しめるという。それでも、わざわざ日本にソフトを買いに来る理由とは…。
シュバールさん「リメイクはリメイクに過ぎません。安いかもしれないけど、オリジナルと同じではありません。リメイクには歴史的価値がない。オリジナルには歴史的な価値があり、それを個人的に所有することができるんです」
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■「スーパーマリオ64」1億7000万円で落札も■「スーパーマリオ64」1億7000万円で落札も
スーパーマリオ64の未開封品の高額落札過去には、海外で日本のレトロゲームのソフトが超高額で落札された事例があったという。
2021年、アメリカ・テキサス州で行われたオークションに1996年に発売されたゲームソフト「スーパーマリオ64」の未開封品が出品された。その結果、当時のレートで、およそ1億7000万円で落札された。
多くの外国人が、日本のレトロゲームに魅了される理由は何か。
田中店長によると、「動画サイトで日本のレトロゲームの実況動画が投稿され、興味を持った外国の方が訪れるという話をよく聞く。本物のゲームソフトを手に入れたいという方が多い」という。
(「大下容子ワイド!スクランブル」2024年5月9日放送分より)
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