大阪で開催されたポップカルチャーの祭典「大阪コミコン」で、「ゴジラ」シリーズなど特撮映画の怪獣造形の礎を築いた「レジェンド」村瀬継蔵さんが総監督を務め出雲神話の要素も取り入れた映画作品のステージイベントがあり、村瀬さんや豪華な出演者が作品の魅力を語りました。
キャプテンアメリカに、スターウォーズシリーズのストームトルーパー。さらにスパイダーマン!5月上旬、大阪市で開かれた「大阪コミックコンベンション2024」。会場にはスターウォーズなど国内外の映画や、マーベルなどのアメコミのブースのほか、フィギュアやイラストなどのグッズ販売会も行われる国内最大級のポップカルチャーの祭典です。
3日間で約6万2000人が訪れたこのイベントにブース出展したのが、TSKも製作を支える映画「カミノフデ~怪獣たちのいる島~」です。
亡くなった怪獣造形作家の孫娘が、怪獣のいる島に迷い込み、元の世界に戻るために冒険を繰り広げる特撮ファンタジー。
「ゴジラ」や「大怪獣ガメラ」などの怪獣造形に携わった「レジェンド」、88歳の村瀬継蔵さんが初めての総監督を務めました。
映画は、出雲神話の一つ「ヤマタノオロチ伝説」が深く関わっていますが、村瀬さんは4年前に実際に島根の地を訪れ、構想を膨らませました。
ブースには、劇中で実際に使われた「ヤマタノオロチ」の巨大な着ぐるみも展示され、映画をPRしました。
来場者
「迫力があってすごくかっこよかったです。作りがアナログな感じがして、昔の特撮で作られた着ぐるみの技術とかふんだんに使われている気がして、見ていてワクワクします」
作野俊介記者
「会場には特撮や怪獣ファンがたくさん集まっています。まもなく映画「カミノフデ」のステージイベントが始まります」
なべやかんさん
「みなさんこんにちは。これから皆さんが大好きな怪獣のお話しするよ」
怪獣フィギュアのコレクターであるなべやかんさんがMCを務めたイベントステージでは、村瀬継蔵総監督のほか、特撮監督の佐藤大介プロデューサー、そして映画に出演した釈由美子さんが登壇し、映画について語りました。
村瀬総監督
「短い映画にしようかと思ったらだんだん大きくなっちゃって、長い映画になってしまいました」
釈由美子さん
「特撮が大好きで、息子が小さくて特撮が好きなので、(出演した)メカゴジラがご縁で…。そこで村瀬さんや佐藤プロデューサーとお会いしていたので、そういったご縁から参加させていただけるということで大興奮でした」
また映画の主題歌を書き下ろした「DREAMS COME TRUE」の中村正人さんからのビデオメッセージも。
中村正人さん
「最近では絶対に見ることのできないアナログ特撮の集大成となっていると思います。何回も何回も見ていただきたいと思います」
さらに….
斎藤工さん
「すいません、お邪魔します」
映画に出演した斎藤工さんもサプライズで登場。特撮映画の魅力について語りました。
斎藤工さん
「円谷さん、村瀬さんが築いてきたものの上に、日本の今の映像業界があるなと強く感じます。特撮・怪獣・愛の詰まった作品になっております。ぜひ劇場で体感してください」
村瀬総監督
「昔の映画はこうだったね、ああだったねという話をしてほしいのと、子どもたちにも楽しんでほしい」
サイン会でも長蛇の列。多くのファンと触れ合いました。
釈由美子さん
「日本の特撮の原点なので、たくさんの方に見ていただきたい。熱い作品になっています」
特撮映画ファン
「王道というか、ダイナミックな怪獣が魅力的で大好きです。今CG全盛期の作品にどれだけやりあうか見たいです」
外国人の特撮映画ファン
「村瀬監督とかそういう時代のがすごく良かった。楽しみに映画待っています」
村瀬継蔵総監督
「こんなに人が大勢来るとは思わなかった。昔のやり方でも今の人も楽しめるそういう映画を作った。子どもたちも年配の方も両方が観ていただけると…そう感じた」
出雲神話の要素も取り入れた映画「カミノフデ~怪獣たちのいる島~」は、7月26日に全国の劇場で公開されます。
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