為替介入とみられる動きが相次ぎ、およそ8円近く円高に振れた円相場。円を外貨に換えて、ゴールデンウィークを海外で過ごした人からは、悲鳴が上がっています。
■円安時の両替が…帰国時に大損!
円安時の両替が…帰国時に大損! この記事の写真最大10連休あったゴールデンウィークも6日で終わり。しかし、羽田空港では4日、これから海外へ飛び立つ日本人の姿が見られました。
エジプト・トルコへ「値段が全然違う」
「(ゴールデンウィークと)だだかぶりしていると、高かった」
同じゴールデンウィークの海外旅行でも、ピークを過ぎる後半は少しお得な金額になります。
為替介入による円高かまた、円安の状況にも変化がありました。
ゴールデンウィーク前半の先月29日、円相場が一時1ドル=160円台まで急落しました。その後、2回にわたる為替介入とみられる動きで、3日には一時151円台にまでになりました。一週間で、1ドルあたりおよそ8円も価値が変動しました。
海外で過ごした人たちの声円安のピークを海外で過ごした人たちは、次のように話しました。
アメリカから帰国「お水を持って行きました、ペットボトルで」 ハワイから帰国
「朝昼とかは、持って行ったお米とうどんとかを使って、食費を抑えるようにしました」
ウェディングフォトを撮るため、パリを訪れた夫婦に話を聞きました。
フランスから帰国「すごく充実しました。楽しかったです」
?「(Q.旅行中は我慢せず使った?)帰って、クレジットの請求を見て、顔面蒼白(そうはく)かな」
一般的に、利用代金のデータがカード会社にいつ届くかでレートが決まります。いくらかかったか、心配顔です。
シンガポールで過ごした赤松さん親子。3歳の娘にとって、初めての海外旅行でした。また、2019年に結婚した赤松さん夫婦にとっても、特別な旅行でした。
赤松さん「コロナもあって、控え目な感じがありました。どうせなら海外に“新婚旅行も兼ねて行こう”と」
赤松さん一家にゴールデンウィークで起きた円高の動きについて聞いてみると…。
赤松さん「(Q.153円台になったり)知らなかった」
出国時は、円安で外貨への両替は高いレートに。しかし、帰国時はまさかの円高。
ハワイから帰国「ドルを円にかえる時は円安の方がいいんだよ。だから、(ドルを)円にかえない」
「100万円とかかえたわけではないので、使い道もなかったので、かえようと思っていたが。“まだ待とう”と上司に言われ、待とうと思います」
両替はせず、家に持ち帰ることにしました。
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■円の急変で資産を失ったFX投資家も■円の急変で資産を失ったFX投資家も
マイナス1298万円一方、大きなお金を動かす投資家。別の国の通貨をレバレッジをかけて投資し、利益を狙うFX(外国為替証拠金取引)では、円の急激な変動で泣きを見る人がいました。
マイナス1298万円。何があったのでしょうか。
だいだいさん(30代)「円高方向に傾くだろうと思い、ドルを売って円を買いました」 だいだいさん「頭の中が真っ白になりました」
4月上旬、1ドル152円台となり、そろそろ円高に転じると予想しました。しかし、一時160円を付けるなど期待とは逆の方向に…。
だいだいさん?「20代の時に貯めていたお金が、半分くらいなくなった感じ。頭の中が真っ白になりました」 円相場の急激な変動で
その後、あらためて円高に賭け、円を買い込みました。見事、為替介入とみられる動きを当て、およそ700万円取り返すことに成功しています。
「資産が骨と灰になりました」一方、投資家同士のネットワーク拡大をコンセプトにするバー「STOCK PICKERS GINZA」で、外貨取引で損失が出たのは店長でした。
店長「(一時)160円になった時点で、資産が骨と灰になりました」 常連客
「けっこうやられているのは知っています」 店長
「10年以上やっていますけど、最大の損失」
大きく揺らぐ円の価値に、旅行客も投資家も振り回されるゴールデンウィークとなりました。
(「グッド!モーニング」2024年5月6日放送分より)
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