5月1日の「鯉の日」に合わせて、コイを食べる食文化が根づく米沢市で、コイに感謝し、商売繁盛を願う供養祭が開かれた。
米沢市では、江戸時代の藩主・上杉鷹山が海のない領内での貴重なタンパク源としてコイを食べることを奨励し、今でもその食文化が根付いている。
「鯉供養祭」は、養殖業者などで作る組合が5月1日の「鯉の日」にあわせて毎年行っている。
1日は上杉神社の境内に立つ供養碑の前で感謝の気持ちを伝える神事を行った後、約2キロに育った3年物のコイ5匹を境内の池に放った。
(米沢鯉商組合・宮坂宏組合長)
「『コイとともに生きる米沢の食文化を未来に』をテーマに、今後も消費者においしいコイ料理を提供したい」
米沢のコイ料理は、甘煮(うまに)といった定番に加え、最近は骨まで食べられる加工品も人気となっていて、出席した関係者は郷土の食文化の発展と商売繁盛を願っていた。
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