カレーハウス「CoCo壱番屋」をフランチャイズする会社の社長に1日、アルバイト出身の22歳の女性が就任します。
■22歳での社長就任 異例中の異例
諸沢莉乃さん(22) この記事の写真カレーハウス「CoCo壱番屋」で高校1年生の15歳の時からアルバイトを続けている諸沢莉乃さん(22)。
しかし、アルバイトは先月30日まで。この店をはじめ、1都8県で「ココイチ」25店舗をフランチャイズ展開する会社に、今月1日入社します。
しかも、肩書は「社長」。今から2年前、諸沢さんが20歳の時に直々に「後継指名」を受けました。
「後継指名」受け即答したという諸沢新社長 スカイスクレイパー 諸沢莉乃新社長「『次の社長になってくれないか』って。『はい、ぜひ』と即答しました。高卒であんまり勉強も運動も、これといって取りえがなくて。そんな私にビッグなチャンスが来て、不思議とワクワクする気持ちが強くて」 19歳の時には接客のスペシャリストに認定
そう話す諸沢さんですが、19歳の時には全国の「ココイチ」で当時15人しかいなかった接客のスペシャリストに認定される実力の持ち主です。
諸沢新社長「こうやって上に持ち上げると高さが出て、こっちから見ると滑り台みたいになる感じ」 研修を行う立場でもある
今は、新入社員やアルバイトに研修を行う立場でもあります。とはいえ、22歳での社長就任は異例中の異例。お客さんもびっくりです。
客 30代「え!めっちゃ若い。ぜひ若い人が活躍してくれるといい」
「頑張って下さい。応援しています」
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■「もうドンピシャ」社長抜擢の理由■「もうドンピシャ」社長抜擢の理由
接客はプロでも、経営の経験はおろか社員ですらなかった諸沢さん。なぜ、白羽の矢が立ったのでしょうか。
社長業を学ぶ諸沢さんが創業者の西牧大輔社長(54)と共に向かったのは、同じくフランチャイズ展開をしているラーメン店。
先月30日まで、アルバイトのかたわら社長業を学ぶ日々を送っていました。
西牧社長と諸沢新社長 スカイスクレイパー 西牧社長(54)「あいさつと、元気な顔見せて、元気な顔見て、必ず聞くのが、困ったことないか」 諸沢新社長
「(西牧社長は)全然違いますね。えー!そこ気付く?とか、管理、お掃除面もそうですが、気付かなかったというところが多い」
社員やパート、アルバイトを合わせて400人を超える従業員を率いることになる諸沢さん。西牧社長が会社の未来を託した最大の理由は…。
「何を社長に求めるか」と語る西牧社長 西牧社長「誰が良いかなよりも、何を社長に求めるかなって。うちの会社が好き、そして僕の考え方に共感していただく、プラス現場ができる、素直であって信用できる。もうドンピシャで(諸沢さん)」
諸沢さんの「社長業」が軌道にのった段階で、西牧社長は経営の一線を退く考えです。
「彼女が言うとアドバイス」になると話す西牧社長 西牧社長「諸沢さんが言うことと、僕が言うことと、同じことを言っても、僕が言うと説教、彼女が言うとアドバイス。やっぱり相手がどう受け取るか」 「ずっと現場に入り続ける」と語る諸沢新社長 諸沢新社長
「私が一番楽しんで働いていれば、みんなも楽しんで働いてくれるんじゃないかなと。やっぱりずっと現場に入り続けて、一緒に働いて、一緒に楽しんでというのは続けようと思っています」
(「グッド!モーニング」2024年5月1日放送分より)
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