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 白菜やキャベツの価格高騰が今、続いている。スーパーでは、8分の1カットでおよそ250円。1個あたりにすると、2000円という白菜が並んでいる。

■SNSでは「もうダメかも」 飲食店も悲鳴

白菜1個で税込み648円 この記事の写真

 8日、都内の青果店「八百新」に並んだ白菜の値段は、1個で税込み648円だ。

八百新 雑喉谷勝蔵社長 八百新 雑喉谷勝蔵社長
「(最も高かった時期は)確か1500円〜2000円」
「(Q.白菜が?)そういう時期あったよ。異常も異常。本当に異常だったね」 買い物客
「高いですよ」
「白菜とかね、青物が高いね。いや〜生活しづらいわ」  “白菜の高騰”SNSにも驚きの声

 “白菜の高騰”にSNSにも、「8分の1カットでこの値段(約250円)だとすると、1個2000円」と驚きの声が上がっている。

「もうダメかもしれん」コメントも…

 白菜1個が税込み1000円を超えるという投稿に、「もうダメかもしれん」というコメントが添えられていた。

白菜高騰…飲食店を直撃

 白菜の高騰は、飲食店を直撃している。

飲食店「キムチないのは考えられない」 韓国カフェダイニング のほほん
高橋昭和オーナー

「キムチはお通しであったり、お料理の付け合わせだったり、お鍋に使ったり、そのまま食べてもらったり、キムチがないっていうのは考えられない」 テイクアウトや通販で自家製キムチを販売

 この店では店内メニューの他、テイクアウトや通販でも自家製キムチを販売。月におよそ100キロほど白菜を使うという。

 先週の仕入れ値は、白菜8個入りで6000円。1個あたりは750円にもなる。

飲食店「かなり利益はなくなってきている状態」 高橋オーナー
「12月、1月は(1個あたり)300、350円くらいだった。笑うしかないというか、こんなことありますか?っていうぐらいの(値段の)上がり方だった。かなり利益はなくなってきている状態ではありますけれど、ファンがたくさんいらっしゃるので。なかなかそこに(値段に)すぐ反映は難しいかなと」

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■白菜“育ちすぎ”品薄…キャベツも異変

■白菜“育ちすぎ”品薄…キャベツも異変

白菜の卸売価格(東京卸売市場)

 白菜1キロの卸売り価格は、先月26日の時点で349円と平年のおよそ4倍に上昇。先週末には122円まで下がったものの、いまだ平年のおよそ1.3倍と高値が続いている。

白菜なぜ価格高騰?

 なぜ白菜が高いのか。茨城の農場ではこの冬、白菜が例年よりも大きく成長。生産者が収穫作業で四苦八苦する姿が見られた。

鈴木農園 鈴木弘晃さん
「ちょっと手がプルプルしています。ほんとに“鉄アレイ”です、マジで」 異例の温かさで白菜“育ちすぎ”

 異例の温かさによって起きた、白菜の“育ちすぎ”だ。

白菜の出荷時期(都内農家によると)

 都内の生産者によると、本来であれば冬の白菜は11月下旬から収穫が始まり、3月中旬まで出荷され、4月以降、東北地方などからの白菜に切り替わる。

 しかし、今シーズンは“育ちすぎ”てしまったため、1カ月ほど早い10月末から出荷が始まり、1月上旬で出荷が終わってしまう事態になった。

 そのため、東北の産地に切り替わるまでひと月以上、品薄になっていた。

キャベツも高騰

 さらに、食卓に身近な野菜も高騰している。

雑喉谷社長
「(キャベツは)いつもより高いんじゃないかな。いつもより100円ぐらい高い」 スーパー「アキダイ」関町本店

 「お得な野菜」が売りのスーパーでも…。

買い物客
「キャベツが一番高い。他も高いですけど」
「(キャベツは)高いので、きょうは買わなかったです」 売られているキャベツもいつも違う…?

 さらに、売られているキャベツも、いつもとは様子が異なるという。

スーパー「アキダイ」 秋葉弘道社長 スーパー「アキダイ」 秋葉弘道社長
「本来、店では大きいキャベツだけを売るが、 大きいキャベツなんか全然そろわない」

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■農家は悲鳴「出荷できない」 行列店でも…

■農家は悲鳴「出荷できない」 行列店でも…

キャベツの産地で“異変”

 キャベツの産地では、異変が起きている。

鈴木さん
「立派なキャベツもいっぱいあるんですけど、中には生育不良で明らかに小さくて、出荷できないものとか。こちらにもありますね。もっと小さいものもあり、結構頭を悩ませている」 大人の拳ほどしかない小さなキャベツも

 畑に並ぶキャベツは出荷に適した1.5キログラムほどに育ったものもあるが、大人の拳ほどしかない小さなキャベツも多く見られる。

重さは約500グラム

 重さを計ると、およそ500グラム。今後、大きく育つことはないため、すべて廃棄される。

鈴木さん
「(廃棄で)2割くらいは出荷できないかなと思っている」 生育不良の原因は…2月と3月に気温乱高下?

 14年農業を営む鈴木さんも、ここまで育たないのは初めてだという。鈴木さんはこの生育不良は、2月と3月に気温が乱高下したことが原因ではないかと推測する。

鈴木さん
「値段が高いからいいという考えもあるが、我々(生産者)の出荷量も、がくんと減っているので。(卸値が)高いからもうかっているのではなくて、みなさんに良いキャベツを届けられないというのは、すごく悔しい思いはしています」 行列のできる人気店にも影響

 その影響は、行列のできる人気店にも及んでいる。

客の目当ては…キャベツたっぷり「焼肉」

 お客さんの目当ては、たっぷりのキャベツと豚肉を熱々の鉄板にのせた「焼肉」だ。

常連客
「キャベツは必要ですね。肉だけだと違います」
「キャベツが主役なんじゃないかっていうぐらい、うまいっすね」 一日に使用するキャベツは50個以上

 店のメニューは、この焼肉のみ。一日に使用するキャベツは50個以上だという。

鉄板焼肉 大当たり 店主 後藤邦彦さん
「(値上がりが)最近ひどいですね。(6年前に店を)始めた当初は1個100円くらいだったが、今は250円から300円している。3倍くらい」 鉄板焼肉 大当たり 店主 後藤邦彦さん

 様々な食材が値上がりするなか、追い打ちを掛けるようにキャベツが高騰。値上げも検討しているという。

後藤さん
「本当に上げたくはないんですが、ちょっと今検討しています。100円とかアップしないといけないかなと考えているところです」

(「羽鳥慎一 モーニングショー」2024年4月9日放送分より)

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