待ちに待ったゴールデンウィーク。歴史的な円安などで海外旅行だけでなく国内旅行にもさまざまな影響が出ています。みなさんどう工夫して過ごしているのか、取材しました。

■円高の中アメリカ旅行へ行く人は「覚悟して行ってきます」

【関西空港から出発する皆さん】
「韓国の済州島。遊びに。孫孝行」
「シンガポール経由のローマです」

新型コロナが感染症法の5類に引き下げられて初めてのゴールデンウィーク。初日となった27日、関西空港は海外旅行へ向かう人でにぎわいました。

【アメリカ・フロリダに行く人】「アメリカのフロリダに行きます」
(Q今、円安だが?)「人数が6人なので、すごくチケットもお高いですし、向こうでの食事代とかも結構かかるんじゃないかなと。そこは覚悟して行ってきます」

【エジプトに行く人】「7万円を両替して、ドルで400ちょっと、500いかないぐらい。日本円に対しての『ドル少なっ!』みたいな」

ドルで過ごすとなると懐事情は厳しくなる一方、円安の影響が少ない国へ向かう人もいました。

【ベトナムに行く人】(Q今、円安だが?)「アメリカとかヨーロッパは大変だと思うんですけど、聞いた話ではベトナムの(通貨)ドンも安いらしいんですよ。だから安心して両替して、たくさん楽しみたいと思います」

■円安の影響が国内旅行にも 京都の宿泊料金はではコロナ禍前より1万5千円上昇

外国為替市場では29日午前、円安がさらに加速。1ドル160円台に突入し、34年ぶりの円安・ドル高水準をつけました。

3月に日本を訪れた外国人観光客は初めて300万人を突破し増え続けています。歴史的な円安もあり国内旅行にまで影響を及ぼしています。ゴールデンウィーク期間中の平均宿泊料金についてコロナ禍前(2019年)と比較すると、京都市では約1万5千円、大阪市では約7千円上昇。

大阪市北区にあるホテルでは去年よりも宿泊料金を値上げしました。

【ホテルエルシエント大阪梅田 経営本部事業統括グループ 木村淳子部長】「(客室単価は)去年よりは1.2倍ほど上がりました。上がったというか、市場に合わせて変動しているという状況です」

■カプセルホテルを利用して宿泊費を節約する人も

そんな中、節約しながら旅行を楽しむ人もいます。

【記者リポート】「ことしのゴールデンウィーク、宿泊費を抑えられるカプセルホテルが人気だということです」

大阪市西区のカプセルホテルでは、ほぼ満室状態が続いているといいます。

【カプセルホテルの宿泊客】「心斎橋、おいしいものがいっぱいあるので、ご飯は外で、泊まるだけだったらやっぱり安く済ませたい。夜の過ごし方も漫画借りてきたんですけど、それだと安いので。カラオケとかバー行くと高くなっちゃう」

一夜明け再び行ってみると、チェックアウトする人の中には外国人観光客も。カプセルホテルにもインバウンドの波が押し寄せていました。

Qなぜここを選びましたか?
【オランダからの観光客】「主に値段が安いから。学生なので宿泊費を抑えて楽しみたい」
【イギリスからの観光客】「一番安かったからです。すばらしかったよ。清潔で機能的で。ここに比べるとイギリスの宿は悪夢だね」

■GW「自宅で過ごす」が最も多いという調査も お金をかけず工夫して楽しむ手もあり

旅行する人も節約を考えて過ごすゴールデンウィークですが、明治安田生命の調査によると、ゴールデンウィークの過ごし方は、「自宅で過ごす」が46.8パーセントと最も多く、海外や国内に旅行に行く人は、いずれも去年より減っています。

街で聞いてみても…
【街の人】「あんまりお金も掛けられないので、家で子供とできることを探そうと思います。近くの公園に遊びに行ったり、家でテレビとかを見たり」

【街の人】「体動かすの好きなんでジム行ったり、走りにいったり、それぐらいかな。お腹が出ないように、腹筋ぐらいは鍛えようかな」

【街の人】「ケーキ作ろうかなと。洋菓子高いじゃないですか。手作りだったらコストも抑えられるしっていうので、おうちで遊べるような何かを考えてはいるんですけど」

なるべくお金をかけず、工夫しながら楽しもうという人がことしは多いようです。

(関西テレビ「newsランナー」 2024年4月29日放送)

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