漁獲量の減少などでタコの価格の高騰が続き、10年前の2倍ほどになっています。悲鳴を上げているのは長野県内のたこ焼き店。コストを削減しながら何とか価格を据え置きたいと話しています。
■価格高騰で店は悲鳴
この時期に特に食べたくなるアツアツの「たこ焼き」。
原村発祥の「焼きたて屋」は県内外に72店舗を構えるたこ焼き・たい焼きの専門店です。
ダシの香る関西風の生地にプリっとした食感のタコが特徴です。
(ソースマヨ8個入り630円)
購入客(20代):
「中がとろとろしてて好きです」
購入客(60代):
「結構おいしい、子どもが好きなもんで」
うまみを出すため1つに入れるタコは5グラムと大粒。
ただ、今このタコがー。
焼きたて屋運営会社・秋田大介さん:
「かなりタコの価格が上がっておりまして、苦労している」
価格高騰で店は悲鳴を上げています。
■価格が例年の3割から5割高め
タコの産地・愛知県南知多町。片名漁港では11月下旬、生きのいいタコが水揚げされていました。
ただ、漁師に話を聞くとー
漁師:
「年々(漁獲量が)少なくなってきている、去年も少なかったけど今年も少なめ。環境の変化が大きいので、そこは仕方がない。これを受け入れていかないと」
知多半島の市場でも価格は例年の3割から5割高めに。
タコを購入:
「特にタコが大好きなんですよ。お正月の準備もあって、タコを買いに来ました。4匹ですね、1万1000円です。昔より高い」
国内の産地の不漁に加え、輸入物も円安やヨーロッパの需要拡大で価格が高騰しているのです。
■東京23区 価格は10年前の約2倍
総務省の調査では、東京23区のタコの小売価格は年々上がり続け2024年11月は100g534円。10年前の約2倍となっています。
「焼きたて屋」はグループ全体で輸入のタコを1カ月に7トンから8トンほど使っています。やはり、仕入れ値は10年前の2倍ほどに上がっています。
■小麦や包装紙なども値上がり
さらに、ここ数年は小麦や包装紙なども値上がり。厳しい状況が続いています。
ただ、2023年9月に一度値上げしたこともあり、今はコスト削減などに取り組みながら価格を据え置きたいとしています。
焼きたて屋運営会社・秋田大介さん:
「タコはどんどん高騰していっても、たこ焼きはB級グルメ、ソウルフードだと思うので、できるだけリーズナブルな価格でお届けしたいな」
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