愛媛・松山の観光のシンボル「坊っちゃん列車」は赤字が課題になっています。松山市は28日、この対策として持続的な運行へメンテナンス費用への支援を増やす考えを明らかにしました。

この考えは「坊っちゃん列車を考える会」で松山市が表明しました。坊っちゃん列車を巡っては運転士の人手不足の問題や年間5000万円程度の赤字が発生。市が運行継続の支援へクラウドファンディングを行ったものの、目標の2500万円に対して寄附額が約1割の280万円ほどに留まり、今後の支援のあり方が課題になっていました。

この状況で市は6月から7月にかけて、市民や観光客ら3000人を対象に支援の必要性などを尋ねるアンケート調査を実施。「坊っちゃん列車を考える会」の会議で調査の結果が公表されました。

回答があった1840人のうち、運行継続を望む声が76.1%、赤字負担については「一部税金を使った負担が必要」との声が31.1%と最も多くなったとしています。

また運行により経済波及効果が年間2億1570万円見込まれるとの試算も明らかに。市は伊予鉄道とこれらの結果を踏まえて協議し、持続可能な運行のため支援を増やす考えを明らかにしました。

藤田仁副市長:
「坊っちゃん列車への様々な考えを把握をし、その必要性と公共性を一定あるものとの判断に至った。メンテナンス費用に対してまして補助率を2分の1にかさあげし、上限を設定した上で支援をしたい」

市はこれまで車両の検査費用に対して「3分の1・400万円を上限」に支援。今後は車両の検査費用に加え部品代など4000万円から5000万円とされるメンテナンス費用に対し、補助率を「2分の1」に増やすこととし、上限については伊予鉄道と協議するとしています。

伊予鉄グループ・清水一郎社長:
「改めて坊っちゃん列車が松山の観光の顔になっている。メンテナンスを通じてできるだけ長く運行できるように努めてまいりたい」

野志市長は今後、「議会や市民に観光コンテンツの一つとして列車が走り続ける必要性、支援の公益性を丁寧に説明していきたい」とし、来年度の当初予算案で予算化を目指すとしています。

#愛媛県 #松山市 #伊予鉄 #坊っちゃん #列車 #赤字 #支援 #アンケート #検査 #費用 #運行 #メンテナンス #観光 #対策 #調査

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。