廃炉作業中の原子炉「ふげん」。その内部が公開されました。
2003年に運転を終了した「新型転換炉原型炉ふげん」は、使用済み核燃料から回収したプルトニウムを利用した発電に国内で初めて成功した原子炉です。
現在は廃炉作業が進められていて、日本原子力研究開発機構は11月20日、原子炉建屋やタービン建屋の内部を報道陣に公開しました。
原子炉周辺では、配管などの解体が順次行われていてあらかじめ放射線量が極めて低いとされる部品は、専用の装置で放射能の濃度を確認し、一般の産業廃棄物としてリサイクルできるかどうか判断されています。
原子炉本体については、2年前、放射性物質の漏えいを防ぐため、水の中で遠隔レーザーを使用して解体する方法に計画が変更され、解体着手の時期が7年延期されています。
(日本原子力研究開発機構 毛利直人技術広報統括)「より安全な方法で、原子炉本体の解体着手をすることにさせていただいた。(Qさらに(着手が)先延ばしになる可能性はある?)7年延伸させていただいた、廃止措置計画で順調に進んでおります」
原子炉「ふげん」の廃炉作業完了は、2040年度を予定しています。
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