ことしに入り、県内ではコンビニエンスストアを狙った恐喝と強盗事件が発生している。19日、コンビニ関係者が集まり、犯人を刺激しないなど万が一の対応を確認した。

山形市で行われた訓練には、県内のコンビニ4社と警察からあわせて約20人が参加した。
訓練は、犯人に扮した警察官が店員を刃物で脅し、現金を奪って逃走する想定で行われた。

訓練で店員は、犯人を刺激しないよう現金を渡すと、逃走した方向を確認しながらカラーボールを投げつけ、駆けつけた警察官に犯人の服装や体格など特徴を伝えていた。

県内ではことしに入りコンビニを狙った恐喝と強盗事件がそれぞれ1件発生している。
このうち高畠町では10月15日の深夜、店に入ってきた男が女性店員にタオルを巻いた刃物のようなものを突きつけ、現金約13万円を奪って現在も逃走中。

参加したコンビニ関係者は、日ごろから入店してきた人にはしっかりあいさつをして店内に目を配っていることを感じさせることや、刃物を持った犯人とは距離をとって逆らわないことを学んでいた。

(ローソン山形警察署前店・新野勝彦店長)
「実際に起こったらパニックになると思うが、冷静になって自分の身と客を優先して守りながら冷静に対処したい」

(県警察本部生活安全企画課・今野奈緒美警部)
「なかなか刃物などを突きつけられると冷静になれない部分があると思うが、相手を刺激しないで対応してほしい」

警察は、犯人を無理に取り押さえようとせず、自分の身を守ることを優先し、万が一に備えてほしいとしている。

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