7年目ごとに開催される善光寺御開帳。19日、善光寺側は次回の開催を2027年とすることを長野商工会議所に伝えました。コロナ禍で1年延期した前回を起点にせず、本来の周期に戻ります。

長野市の長野商工会議所を訪れた、善光寺の若麻績享則寺務総長。次回の御開帳の開催期間を伝えました。

善光寺・若麻績享則 寺務総長:
「令和9(2027)年4月4日の開闢(かいびゃく)、6月19日の結願(けちがん)まで、77日間の執行が決定いたしましたので、ここにご回答申し上げます」

7年目ごとに開かれる善光寺御開帳。絶対秘仏である御本尊の身代わりとされる「前立本尊」を公開する行事です。前回は新型コロナウイルスの影響で、予定より1年遅れの2022年に開催されました。「分散参拝」を呼びかけたこともあり、期間は1カ月ほど長い88日間となりました。

636万人が参拝し、長野商工会議所によりますと、経済効果は1095億円余りに上ったということです。

「7年目ごと」という決まりにのっとると、次回は2028年の開催となりますが…。

長野商工会議所・水野雅義 会頭:
「速やかに次期御開帳執行の儀をご決定くだされたく、ここに請願いたします」

長野商工会議所は、10月、次回の開催を2027年とするよう善光寺に請願しました。

長野商工会議所・水野雅義 会頭:
「本音を言うと1年でも早くやってほしい。それだけ起爆剤になる」

19日、開催時期を検討していた善光寺側は、請願通り2027年の開催を伝えました。開催期間は、2027年4月4日から6月19日までの77日間としています。

善光寺・若麻績享則 寺務総長:
「令和9年に設定した一番の理由は、やはり、早く開催してほしいという願いのあったこと。地域の起爆剤だと言われている期待に応えるためであります」

長野商工会議所・水野雅義 会頭:
「商工業全体を通じて、善光寺を中心に、信州・長野を盛り上げていかなければいけないという気持ちに改めてさせたもらった。過去最高の人が来てくれればうれしい」

善光寺と商工会議所は、長野市などとも連携して準備を進める予定です。

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