フルサービスでもLCCでもない航空会社の第3のブランドを、フジテレビ・海老原優香キャスターが取材した。

27日から始まるゴールデンウイークに先駆け、早くも出国ラッシュを迎えた成田空港。

26日から新たにシンガポールへの就航を開始したのは、2月に誕生したANAグループの新航空会社「エアージャパン」だ。

エアージャパン・峯口秀喜社長「おかげさまで初便はほぼ満席の状態。シンガポールの方も、日本大好きで年に4、5回来る方がいる。アジアの金融センターなので、ビジネスの方も非常に多い。そういった方々が、われわれの比較的お手頃な運賃の航空会社を使っていただけるかなと思っている」

フルサービスキャリアでもない、LCCでもない、新たなブランドとは何か。
エアージャパンの峯口社長に海老原キャスターが直撃した。

── エアージャパンのブランドとは?

エアージャパン・峯口秀喜社長「われわれANAグループの中では、フルサービスがあって、LCCがあって、もう1つ次のブランドだという意味でも第3のブランド。アジアの人口というのはまだ増えていきますし、アジアのいわゆる中間層が増えていく。日本に来たいという人が増える。その需要をつかみ取ろうとすると、ある程度価格を抑えるモデルがANAグループに必要。お仕着せではなくて、自分のチョイスができて自分のライフスタイル、今回の旅のスタイルに合った形」

── 「自分が選択する選択肢の幅が多い方がいい」という客が増えている?

エアージャパン・峯口社長「安く行きたければ、徹底的に選択をしなければいい。フルサービス並みのサービスを受けたいのであれば、食事も座席も選ぶ。われわれのようなエアラインを選ぶ方は増えていくのではないか」

実際にどんなサービスが受けられるのか、エアージャパンの1号機を取材した。

乗客に日本らしさを感じてもらおうと、エアージャパンオリジナルのアロマスプレーを用意していて、機内に入ると、まずはヒノキの匂いが感じられる。

オールエコノミークラスの機内は仕切りがなく、視界が広々としている。
さらに、座席と座席の間であるシートピッチは約81cmあり、足元に余裕を感じられるフルサービスキャリア並みの広さだという。

座席にはモニターがない代わりに、自分のスマートフォンで機内Wi‐Fiを使った動画視聴が可能で、充電もできる。

そして、エアージャパンが力を入れているのが、事前予約で食べられる機内食。

一番人気だという親子丼は、外国人にも好まれるように、鶏肉は炭火焼きの焼き鳥を使用し、卵もふわっとした食感に仕上げられている。

さらに、日本ならではの文化として、動物をモチーフにしたデコ弁も人気メニューだという。

おつまみや日本酒も、地方の名産品などから厳選されており、必要に応じて自分好みに選べる選択肢が用意されている。

このほか、機内のBGMには、東京芸大の学生とコラボした和を感じさせる楽曲を採用している。

エアージャパンが徹底した「日本らしさ」にこだわる理由について、峯口社長は「昔ほど“メード・イン・ジャパン”が信奉されているとは思わないが、日本品質で素晴らしいという感覚は、アジアの方々にある。来てもらうだけでなく、日本のものを買ってもらって貢献していきたい」と語った。

2024年の年始に、ANAホールディングスの芝田社長は、「2024年は国際線、その中でも訪日重要の高まりが期待されており、そこにジャパンテイストで応えていく。2024年は訪日客にエアージャパンで対応する」と話していた。

飛行機に乗った瞬間から“日本のおもてなし”を提供してくれそうだ。

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