東邦銀行と大東銀行が11月8日、中間決算を発表した。「金利ある世界」は地銀の業績にどのような影響を与えたのか。

東邦銀行・佐藤稔頭取は会見で「十数年金利の無い世界で、金利ある世界になったことで、地方銀行、金融機関としてやれることが増えたと」と話した。
東邦銀行が8日発表した中間決算。
売上げにあたる「経常収益」は、連結で327億3800万円と、前年度の同じ時期から35億5千万円の「増収」、最終的な儲けである「純利益」は45億7400万円と、12億6400万円の「増益」となった。中間決算が「増収・増益」となるのは3年ぶり。

2024年3月のマイナス金利解除、7月の追加利上げといった日銀の決定を受けて、企業への貸出金利息などが増え、銀行単体での収益が増加したことが要因としている。

一方、大東銀行は。
鈴木孝雄社長は会見で「県内は大規模な倒産がないので、安定している状況かなと思います」と述べた。
貸出金利息は増加したものの、手数料収入などが伸び悩み、前年の同時期よりも5300万円の「減収」、純利益は3900万円の「増益」となった。
大東銀行は「今のところ金利の上昇による不良債権の発生はなく、追い風となっている」としている。

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