冬の間、閉鎖されていた山形と宮城をつなぐ「蔵王エコーライン」の開通式が行なわれ、5カ月ぶりに開通した。待ちわびた大勢の観光客が、蔵王に訪れた春を楽しんでいた。
(リポート)
「宮城県の刈田峠です。まだ少し雪が残りますが、陽ざしがとても暖かいです。ようやく冬が終わって、きょう(4月26日)から蔵王エコーラインが通行可能になります」
上山市と宮城・蔵王町を結ぶ約26キロの山岳観光道路「蔵王エコーライン」は、去年11月から冬の間閉鎖されていた。
26日、開通を前に、県境付近で山形・宮城両県の観光関係者など130人が出席して開通式が行われた。
そして午前11時。
「蔵王エコーラインの開通を宣言します」
待ちわびた観光客の車が、次々に通過していった。
開通を待っていた先頭から11番目までのドライバーには、県から記念品が贈られた。
(山形市から)
「前にも一度、1番になった。夜中に仕事が終わった後、5時前に並んだ」
「山登りが好きなので開通を待ち望んでいた。エコーラインを通って雪の回廊を楽しみたい」
この時期の蔵王の見所といえば「雪の回廊」。
(リポート)
「見えてきました、雪の回廊です。やはり迫力があります。きれいですね」
今年は暖冬の影響で、一番高い所でも6メートル。去年より約2メートル低いが、青空に映える雪の壁はより美しく見えた。
(新潟から)
「雪の壁はテレビで見たことがあったが、初めて体験してすごく感激した」
そして、蔵王エコーラインにやって来る多くの観光客のお目当ては「お釜」だ。
26日現在、まだ少し雪が残り、エメラルドグリーンとはいかなかったが、晴れた空に壮大な景色を望むことができた。
(福井から)
「テレビできょうエコーラインが開通するとわかったので、息子に連れてきてもらった。天気がいいし最高の場所」
(上山市 観光・ブランド推進課・佐々木慶課長)
「いよいよ春の観光シーズンの本格的な幕明け。自然も豊かで温泉もある。食も豊富・あたたかい人もたくさんいる。いろんな方に楽しんでいただきたい」
蔵王エコーラインは、路面凍結の恐れがあるため、5月7日までは夜間通行止めとなる。
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