お昼時の東京・表参道にあるカフェ。
女性たちが写真を撮っていたのは、きれいに盛り付けられた「アサイーボウル」です。

「Xとかインスタグラムでよく見て食べたいなと思って」「インスタグラムでよく出てくるので」などと話していました。

2024年に話題となった言葉に贈られる「2024 ユーキャン新語・流行語大賞」に、2024年を象徴する30の言葉がノミネートされ、果物のアサイーのスムージーの上にフルーツなどをトッピングした「アサイーボウル」もノミネートされました。

i2 cafeオーナー・岩本湧大さん:
(「アサイーボウル」が流行語大賞にノミネートされたが?)へ~、知らなかったです。今年の6月くらいからだんだんアサイーがすごく出始めてて、すごく今はやってるなと実感している。

数年前にもブームとなったアサイーボウルですが、インフルエンサーがSNSなどで紹介したことで人気が再燃しているといいます。

街の皆さんにノミネートされた30の言葉をどう感じているか聞くと、「BeReal使ってます。友達の、そのときに撮った写真が見られる(20代)」「新紙幣はおもちゃっぽい。出回ってない方が多いかも(30代)」といった声が聞かれた。

お金や経済にまつわる言葉が多くノミネートされた2024年。
20年ぶりにデザインが一新された「新紙幣」や、2024年1月にアップデートされた税制優遇制度「新NISA」、さらに、自民党の派閥のパーティー券収入を巡る「裏金問題」が選ばれました。

また、全国のスーパーなどで米の品薄が社会現象となった「令和の米騒動」も選ばれました。

そして、全国で相次いでいる闇バイトによる強盗事件からも。
匿名性の高いアプリやSNSなどを通じて犯罪の実行役が集められ、互いの素性も知らない人たちで構成される“匿名・流動型犯罪グループ”の略称「トクリュウ」。
さらに、募集の際に犯罪ではないことをアピールする「ホワイト案件」もノミネート。

そして芸能関連からは、アニメの主題歌としてヒットし、TikTokの踊ってみた動画でも話題になった、Creepy Nutsの「Bling-Bang-Bang-Born」がノミネートされました。

さらに、2024年5月にリリースされ、ミュージックビデオの再生回数が1億2000万回を突破し大ヒットとなっている楽曲、アーティスト・YouTuberとして活躍しているこっちのけんとさんが歌う「はいよろこんで」もノミネート。
TikTokなどのSNSを含む総再生回数は何と100億回超えと、大バズり中の曲なんです。

2024年を代表する言葉を選ぶ流行語のトップ10と大賞は、12月2日に発表されます。

ほかにも芸能関連では、自主制作の時代劇映画「侍タイムスリッパー」がノミネートされました。

2024年8月に公開された際は1つの映画館だけでの上映でしたが、現在は全国291の映画館で上映される大ヒット。
今後、300以上の映画館に拡大される予定です。

ノミネートされた30の言葉。
その中には、2024年を象徴するスポーツの名場面を彩った言葉も入っていました。

メジャーリーグ史上初となる、ホームラン50本・50盗塁の前人未到の記録を達成したドジャースの大谷翔平選手。
その達成した「50-50」が、2024年を象徴するユーキャン新語・流行語大賞にノミネートされました。

さらに夏に開催され、メダルラッシュに沸いたパリオリンピック・パラリンピックからは、4つの言葉が選ばれました。

日本馬術界で92年ぶりの銅メダルに輝いた総合馬術団体チーム。
メンバーの平均年齢は40歳を超え、愛称の「初老ジャパン」がノミネートされました。

日本に帰国後「イット!」に出演した際には、初老ジャパンの由来を明かしてくれました。

総合馬術団体・銅メダル 戸本一真さん(8月13日「イット!」出演時)
本番直前のチーム合宿で、夜ご飯食べてるたわいない会話の中で「チーム名欲しいね」ってなって、全員昭和生まれなんで「昭和ジャパン」とか、馬に乗ってるから「ペガサスジャパン」とかあったんですけど、「ペガサス」って言うほどの感じでもないし、監督が「全員初老だし、初老ジャパンかな」みたいな感じだった。

さらにパリオリンピックでは、“もぐもぐタイム”も話題になった選手の言葉がノミネートされました。

陸上女子やり投げの決勝で躍動した、世界女王・北口榛花選手(26)。
トラック・フィールド種目で日本女子初の金メダルに輝きました。

北口選手がノミネートされたのは、会見での言葉です。

陸上女子やり投げ金メダル・北口榛花選手:
1つ心残りがあるとすれば「名言を残せなかったかな」っていうところが。日本ではいつもインタビューの言葉が取り上げられることが多いので、いい言葉が…疲れてるのもあって、言語が混ざり過ぎて言えないっていうのが、ちょっと残念ですけど。

この「名言が残せなかった」という名言が見事、ノミネート。

ほかにも、パリオリンピックで採用され、湯浅亜実さんが初代女王に輝いた「ブレイキン」や、パリパラリンピックの車いすテニス男子シングルスで初出場ながら金メダルを獲得した小田凱人選手の「やばい、かっこよすぎる俺」も選ばれました。

ほかにも、ノーベル平和賞を受賞した日本「被団協」なども、2024年を象徴する言葉としてノミネートされました。

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