高級食材のマツタケにそっくりな形や風味のきのこが今、話題となっています。お手頃価格で手に入るという、新たなキノコとは?
■20年かけて開発「松きのこ」
蒸し焼きにしても良し、煮込んでも良し。一見、マツタケのようですが、実は違います。
裏の山の木の子 渋谷店 大釜敬介店長 この記事の写真 裏の山の木の子 渋谷店大釜敬介店長
「『松きのこ』というキノコ」 ひときわ存在感を放つ「松きのこ」
多くの人でにぎわう、東京・渋谷のキノコ料理専門店。名物の火鍋に10種類以上のキノコをこれでもかと投入します。そんな具材の中でひときわ存在感を放つ、大きなキノコ。
アルミホイルを開けると…アルミホイルを開けると、そこにも蒸し焼きにされた同じキノコがどっさり入っています。
これこそが今、マツタケとは“似て非なる”新たなキノコとして、注目を浴びている「松きのこ」なのです。
約20年の歳月をかけて開発された「松キノコ」 大釜店長「約20年の歳月をかけて開発された、キノコとなっております」
形はマツタケにそっくりですが、実はシイタケの仲間という「松きのこ」。味は、どうなのでしょうか?
食感はマツタケに良く似ています。シイタケの香りも加わって、とても香り豊かです。
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■安定供給が可能な「松きのこ」■安定供給が可能な「松きのこ」
「松きのこ」は広島県世羅町のキノコ生産業者が開発。そこには、マツタケに対する“ある強い思い”がありました。
世羅きのこ園「どうにかキノコを人工栽培して、山にかえしてやれないかと研究を重ねました」 世羅きのこ園「近年、森林の荒廃化と地球の温暖化でマツタケの採取量は激減しています。それは他のキノコも同じで、どうにかキノコを人工栽培して、山にかえしてやれないかと研究を重ねました」 マツタケの国内生産量(全国)
マツタケは天候に左右され、人工栽培もできないため、生産量はその年によって変動が非常に大きく、供給も不安定です。
一方、「松きのこ」は人工栽培で生産されるため、マツタケとは違い安定供給が可能になるといいます。
さらにもう一つ、大きなメリットがあります。
安定供給に加え、もう一つの大きなメリットも 大釜店長「マツタケの市場の価格に比べ2〜3割ほどの価格。今は安定した価格帯で提供できるようになっております」
お手頃価格で味わえる「松きのこ」。来店客は、次のように話します。
来店客「香りがしますね、たしかに。マツタケっぽい。エノキタケのようなシャキシャキ感がまざっているような(食感)」 世羅きのこ園「全国に向けて商品をアピールしていきたい」
今回、関東に初上陸した「松きのこ」。今後は、全国に向けて商品をアピールしていきたいと意気込んでいます。
(「グッド!モーニング」2024年10月25日放送分より)
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