輸入牛肉を扱うこちらのステーキ店、ピンチです。
■円安加速 1ドル155円台
加速する円安は、私たちの暮らしにも大きく影響しています。
アメリカ産牛肉を使っている東京・墨田区のステーキ店。
155円台で推移する、34年ぶりの円安の影響で、追い詰められているといいます。
「このまま売っていても赤字経営そのままでは生きていけないので、どこかで決断して、次のことは考えている」
店には、12年前のメニューが残っていました。比べてみると、現在は大分値上がりしました。
ステーキ店「ヌーベルバーグ」 清水恒章 店主「(Q.300グラムで(12年前)1750円と(現在)4180円。この違いは?)仕入れ価格がそのまま反映されている。当時12年前と比べて仕入れ価格が3倍まで上がっている」
12年前の2012年5月の円相場は1ドル79円台。現在の155円台と、76円も違います。
ステーキ店「ヌーベルバーグ」 清水恒章 店主「何年ぶりかに来てメニュー開いてビックリして帰る人もいる。リーズナブルで安かったのにもう来ないって。勘弁してください、物価が変わっているんだって」
その輸入牛肉、家庭の食卓にも影響が出ています。
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■スーパーも苦悩 どうする輸入食材■スーパーも苦悩 どうする輸入食材
都内のスーパーでは、こうした事態に半年前から輸入牛肉の販売をほとんど止めてしまいました。
さらに、輸入牛肉だけではありません。
青果部 黒田直樹さん「特に上がっているのはアスパラガス。普段200円前後で販売されていたのが298円。ベビーコーンも100円前後だったが今は158円」 買い物客
「食費が1万円くらいは優に上がっている。夫の手取りが下がる一方なのに、食費が上がって苦しい」 買い物客
「抑える生活費は食費。どれだけ削ろうかと」
今、注目されるのが政府・日銀による為替介入です。
元財務官 榊原英資氏「当局、あるいは日銀が最も望ましいと思うタイミングで介入。155円は相当円安。これ以上はいかない、いかせないということだろう」 この記事の写真を見る(11枚)
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