大手銀行などが変動型住宅ローンの金利を相次いで引き上げるなか、全国銀行協会の福留会長は今後、優遇幅を拡大するなど銀行各社の競争が激しくなっていくとの考えを示しました。

全国銀行協会 福留朗裕会長
もっともっと伸ばしたいと思えば利上げ幅以上に(金利を)優遇して(契約者を)取りに行くという選択も当然あると思う。各行それぞれ違う金利設定をしてきて、それがまた競争につながっていくんじゃないかと思っています」

 福留会長は変動型の金利が引き上げられたことで固定型への切り替え相談が増えているとする一方、依然として低金利の変動型を選ぶ顧客が多いと説明しました。

 また、自身が頭取を務める三井住友銀行では、今後のさらなる金利上昇に備えて変動型と固定型を組み合わせた、いわゆる「ミックス型」を選ぶ契約者が増えているということです。

 今後、日本銀行の利上げでさらなる金利の上昇が予想されますが、福留会長は銀行各社が利益を削って優遇幅を拡大するなど、住宅ローンを巡る競争が激しくなっていくとの見通しを明らかにしました。

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