瀬戸内国際芸術祭の舞台、瀬戸内の島々を巡る新たな移動手段となるか検証します。10月17日、国土交通省による小型のクルーズ船で巡る航行ルートの実証事業が玉野市などで行われました。

実証事業で使われた小型船は全長12メートルの66人乗りで、最高時速40キロで航行することができます。事業では玉野市の宇野港から瀬戸内市と香川県小豆島を結ぶ航路約85キロを移動します。

瀬戸内国際芸術祭などで多くの観光客が押し寄せ発生するオーバーツーリズムに対応するために新たな移動手段を検証しようと国土交通省中国地方整備局が初めて行いました。

職員ら約30人は船に乗り込む前に受け入れる港の施設配置や接岸する桟橋までの動線などを確認。航行中には景観や快適性、移動の所要時間などを検証しました。

(中国地方整備局 クルーズ振興・港湾物流企画室 松浦慎治室長)
「バスやタクシーの運転手が2024年問題で不足しているので、海上交通として小型船を利用して牛窓港へ行き、メリットや課題について検証を行う」

国土交通省は今回の検証結果をまとめ、小型船の利便性や安全性などを示したガイドラインを2024年度中にホームページに掲載するとしています。

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