全国の新聞社や放送局の代表者が集う「新聞大会」が16日、秋田市で開催され、地元紙の役割などについて確認し合った。
大会は、全国の新聞社などが会員となる日本新聞協会が毎年開催しているもので、今回で77回目。秋田県内では50年ぶり2回目の開催で、約370人が集まった。
大会の冒頭、開催地・秋田の新聞社、秋田魁新報社の佐川博之社長があいさつするとともに、「権力を監視し民主主義を守るためには、地元紙が1つもないニュース砂漠をつくってはいけない」と地元紙の役割を強調した。
大会では小説家の講演を通して、新聞が組織メディアとしてどのように機能していくべきかなど、参加者はそれぞれ考えているようだった。
最後は「新聞は生き残れるのか」をテーマに、佐川社長を含むパネリスト3人が活発な議論を交わした。
社会起業家・たかまつななさん:
「『あの報道で事態が大きく変わったよね』というような、新聞が私たちに寄り添ってくれているんだというような思いを、若い人を中心に持っていくことが大事ではないかなと思っている」
なお、大会では毎年、この1年に取材や編集などで功績を残した個人に「新聞協会賞」が贈られている。2024年は、自民党派閥の裏金問題を巡る一連のスクープの報道や、能登半島地震の際の津波・火災の撮影に携わった社員などが選ばれた。
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