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 円安ドル高が急速に進み、ゴールデンウィークを前に海外旅行の割高感が増す一方で、格安航空券でハワイ旅行をお得に楽しもうとする人が増えています。

■物価が高いから…「何もしない」ぜいたく

ハワイを旅行中の女性が送ってくれた映像 この記事の写真

 青い空、透き通った海、白い砂浜。現在、ハワイを旅行している女性が送ってくれた映像です。

 1ドル155円を超える歴史的な円安のなか、優雅なハワイ旅行…と思いきや、出発前、成田空港ではこう語っていました。

ハワイへの旅行者(60代) ハワイへの旅行者(60代)
「買い物がまずできないだろうなと。お土産もちょっと高いみたいで、大変そうですよね。もうのんびり、何もしないのが一番だと思っているので」

 物価が高いからこそ、あえて何もしないぜいたく。ビーチでのんびりくつろいだり、公園を散策したりしながら、ハワイを満喫しています。

 23日、空港で取材していると、同じように節約しながらハワイを楽しもうとする人が多くいました。

ハワイに旅行する夫婦
「キッチン付きの所なので、調味料を持ってきていて、そこで料理するつもりです」
「スーツケースを2つ持ってきて、1つは食材とか食べ物」 スーツケースに食材を詰め込む

 スーツケースに詰め込んだのは…。

ハワイに旅行する夫婦
「日本から持ってきた食料です。ソースもたくさん持ってきました。あとお米、調味料、塩にドレッシング」
「きょうはパスタと、ハワイで買ったチキンを焼いて夕食にします」 プールサイドで夕食

 出来上がった夕食は、プールサイドでゆったり食べたということです。

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■ハワイに行く人過去最多 往復10万円でも

■ハワイに行く人過去最多 往復10万円でも

 この円安のなか、先週、意外なデータが発表されました。日本からハワイに行く人が増えているというのです。

全日空ではハワイに行く人が過去最最多に

 去年5月、新型コロナが「5類」に引き下げられてから、初めてとなるゴールデンウィーク。特に好調なのがハワイで、全日空では過去最多に。コロナ前と比べても1.2倍だといいます。背景にあるのが…。

燃油サーチャージ込みの金額

 航空券の予約画面を見てみますと、ハワイに行く便はゴールデンウィーク中ですが、往復10万円で行けるようです。これは、往復4万2000円の燃油サーチャージも含んだ金額です。

 つい2週間前に、ゴールデンウィーク用の航空券を購入したという人はこう話します。

GWにハワイに行く人
「1カ月前ぐらいに、どこに行こうかと計画していて、そしたらハワイが意外と思ったより安くてですね。これだとハワイ行った方が得なんじゃないかなという思いで、(購入を)決めましたね」 男性が見せてくれたチケット 男性が見せてくれたチケット

 男性が見せてくれたチケットは、5月2日に出発して、7日に帰国する便で、往復11万円ほどでした。

GWにハワイに行く人
「自分的には20万円近くすると思っていたので。元々(ハワイに)行く予定はなかったんですけど。円安でもやりくりをうまくやれば、何とかなるかなと」

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■「割安な航空券」と「円安による物価高」

■「割安な航空券」と「円安による物価高」

 特にハワイの航空券が安くなるのには、理由があります。

 全日空では2019年以降、最大520人(従来の2倍)が乗れる世界最大級のA380「フライングホヌ」を相次いで、ホノルル便に3機就航させました。

4割ほど席に余裕が

 その結果、ゴールデンウィーク期間にハワイへ行ける人の数は、この5年で1万6000席から2万5000席以上に増加しました。

 予約数がコロナ前より多くなったといっても、予約率でみると、まだ4割ほど席に余裕があるのです。

ホノルル便の機内

 確かに最近のホノルル便の機内の様子を見ると、空席が目立っています。

 「割安な航空券」と「円安による物価高」。そのはざまで…。

ハワイへの旅行客(30代)
「少しでも荷物を減らして、その代わり食料を入れました。私はお酒が大好きなので、かけるところはお金をかけて、楽しめたらいいなと思っています」

 単に“切り詰めた旅”をするわけではありません。

ハワイ旅行中の人
「7ドルだから、1000円ぐらい」
「いい値段だね」
「結構入っている。意外と1個で行けたかも」 オリジナル「ポキ丼」

 日本から持ち込んだご飯にのせる、マグロやタコなどの具だけを現地で購入して、オリジナルでつくる、ハワイ名物「ポキ丼」です。思い思いのぜいたくが、そこにはありました。

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■「Pontaポイントをハワイで使うとお得」

■「Pontaポイントをハワイで使うとお得」

 取材を続けると、今月ハワイ旅行をした人で、円安に負けないある裏ワザを使ったという人を見つけました。

円安に負けないある裏ワザが

 それは、「ポンタポイントを使用できるお店になるべく行きました」というのです。どういうことでしょうか?「Ponta」を運営している会社に聞いてみました。

ロイヤリティ マーケティング 広報部 佐藤静夏さん ロイヤリティ マーケティング
広報部 佐藤静夏さん

「Pontaサービスは今、ハワイで利用できます」
「1ポイント=1セント相当で利用いただけるので、100ポイント=1ドルで利用いただける」 為替の影響を受けない

 日本では1ポイントを1円相当として使えるPonta。今の円安水準なら、1ドル分の買い物をするのに155円。つまり、155ポイントが必要になりそうですが、Pontaをハワイで使う場合は、1ポイントが1セント相当で計算。1ドルの物を買うのに100ポイントで済むため、為替の影響を全く受けないのです。

佐藤さん
「『Pontaポイントをハワイで使うとお得』みたいな声は、(SNSで)出てきていたので、皆さん着眼点がすごいなと」
「円安でお得と注目いただけるのは、非常にうれしく思います」

 実は最近まで、他のポイントサービスでも同じ条件はありましたが、徐々に円安の影響を加味する方式に変わってきています。

「直近では引き続き今のサービスを提供していく」と話す佐藤さん 佐藤さん
「(Q.今後ポイントの換算率を変える予定は?)直近では引き続き、今のサービスを提供していこうと。様々なポイントと提携して、交換できるようになっているので。(他の)ポイントをPontaに換えていただくと、ハワイ旅行の時でも活用いただける」

(「グッド!モーニング」2024年4月25日放送分より)

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