愛媛県今治市でタオルケットなどを製造販売する事業者が、破産開始の決定を裁判所から受けたことが10日までに分かりました。負債総額は約3000万円と見られます。

破産開始の決定を受けたのは、今治市中寺にあるタオルケット・夜着製造販売業「安野産業」です。

東京商工リサーチ今治支店によりますと「安野産業」は1972年1月に創業。材料の布を仕入れて縫製やキルト加工、捺染などの特殊加工を施してオリジナル商品のタオルケットなどを製造し、1994年6月期には約9570万円を売上げました。

しかしその後に需要が低迷し売上げは約3000万円台に。コロナ禍以降の業績は精彩を欠き、2023年6月期の売上げは2400万円に落ち込んだうえ、原材料価格の高騰が追い打ちをかけました。業況は赤字を余儀なくされるなど悪化し、今年9月30日に資金のショートが判明。破産開始の決定を松山地裁今治支部から10月1日に受けたということです。

負債総額は約3000万円と見られます。

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