テニスコート脇に設置されたタブレット。
打っている様子を撮影していますが、その目的とは。
テニススクール・ノア 宝塚伊丹校 大槻俊介コーチ:
AIが分析してくれているので、あんまり揺れないように打ちましょうね、という分析です。
取材したのは、AIテニス指導アプリ「TennisLabo」を使ったイベントレッスン。
開発したのは、スタートアップ企業「TAFDATA」です。
「Live News α」では4年前、実証実験のときに取材しましたが。
TAFDATA・山田将大CEO:
伸びた点としては、「解析能力の向上」「使いやすさ」の2点。
以前は、撮影した動画から解析したい部分を自分で指定する必要がありましたが、現在はAIがショットごとに自動で切り取ります。
後は、解析したい動画とショットの種類を選ぶだけ。
また、「初級」「上級」とレベルの設定も可能になり、以前は「良かった点」「悪かった点」だけだったものが、点数やスイングスピードなども解析してくれるようになりました。
テニス経験のあるスタッフが「上級」で体験してみたところ、75点。
続いて「初級」の設定で撮影してみると、解析した結果スコアは87点となりました。
以前はプロや上級者と比較をしていたため、初級の人にとっては難しいアドバイスが出ていました。
そこで、今回は初級の人の動画をもとにAIを大幅に改善。
レベルに合った解析でモチベーションの維持だけではなく、テニスの基礎を身につけられるように改良しました。
現在「テニススクール・ノア 宝塚伊丹校」では、「TennisLabo」を定期的にイベントで利用していますが、今後は通常レッスンでの導入も視野に入れているといいます。
ノアインドアステージ・中山泰孝エリア部長:
どこの業界でもそうだが、(テニス業界も)人手不足が大きく出てきている。客の求めているニーズに100%応えられるのがベストだと思うので、AIの力を借りながら達成していくのが(スクールの)一番の目標。
テニス歴6年・伊藤さん:
普段レッスンの時に注意されているところが(AIの解析で)まさに出ていたので、ちょっと意識がしやすくなった。
テニス歴6年・宮崎さん:
コーチによって言い方や言い回しが違ったりすることもあるので、最新のものに判断してもらうのも取り入れながらという、両方を聞いていけたらいいなと思った。
開発した企業は今後、テニス経験がある人だけではなく、経験がない人の始めるきっかけになることを目指します。
TAFDATA・山田将大CEO:
弊社の基準は基本的に今、日本語でアドバイスを出すようになっているが、“映像解析”が会社の強みになっているので、海外展開などもやっていけたらうれしい。
AIが変える、新たなテニス指導の形。
「見える化」がスポーツ促進の鍵になるかもしれません。
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