岡山県内最大級の物流センターが岡山市中区に完成し、11月から本格稼働します。「2024年問題」への対策に力を入れる施設を取材しました。
岡山市の物流企業、岡田商運が中区江崎に建設した物流センターです。9月末に完成し、総工費は約36億円。鉄骨2階建てで、延べ床面積1万4535平方メートルは県内最大級です。広さだけでなく、好立地であることが大きなメリットとなっています。
(岡田商運 岡田利生専務)
「「2024年問題」で、長距離輸送が非常に困難になりましたので、“中継ポイント”としてできるということがあって・・」
「物流の2024年問題」は、2024年4月からトラックドライバーの労働時間に上限が設けられたことで発生する問題を指します。長距離輸送が困難となる中、この物流センターを中継ポイントとすることで、ドライバーの労働時間短縮につなげます。
岡田商運によりますと、北九州から名古屋に輸送する場合、ドライバーは往復するために通常、4泊する必要がありますが、岡山が中継ポイントとなることで、ドライバー2人で担当すればドライバー1人当たりの負担は4分の1に。労働時間の削減につながるということです。
また、物流センターではフォークリフト作業員を20人新規採用し、パレット輸送で作業を円滑に行うことで、ドライバーの荷待ち時間を短縮する狙いがあります。
(岡田商運 岡田利生専務)
「“ドライバーを待たせない”、ここに注目してやっていきたいと思っております。課題などを解決できるようにアシストをやっていきたいと思っています」
物流センターは、1日約60台のトラックが入出庫する予定で、11月初旬から本格稼働します。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。