(ブルームバーグ):暗号資産(仮想通貨)ビットコインの10月の季節的な急伸を見込む投機家は、早々に現実の厳しさを思い知らされた。中東情勢の緊張激化を受け、世界市場全体で警戒感が強まっている。

イランがイスラエルに向けて約200発の弾道ミサイルを発射し、両国の敵対関係が短時間で急激にエスカレートしたことを受け、ビットコインは1日に約1カ月ぶり大幅下落となった。アジア時間2日の取引ではやや下げ幅を縮小し、シンガポール時間午前11時20分(日本時間午後0時20分)時点では6万1825ドル前後で推移した。

ブルームバーグ集計のデータによると、ビットコインは10月最初の2日間で約3%下落している。一方、過去10年間では10月に平均20%上昇。この季節的な傾向を手がかりに、3月に付けた過去最高値7万3798ドルを超える上昇を予想するトレーダーもいたが、世界市場で最大とも言える地政学的対立を生んでいる問題が、楽観論者に冷や水を浴びせた。

原題:Bitcoin Wobbles in Poor Start to Token’s Best Month Historically(抜粋)

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