(ブルームバーグ):米大統領選の投開票を5週間後に控える10月1日、民主・共和両党の副大統領候補であるウォルズ・ミネソタ州知事とバンス上院議員がCBSニュース主催の討論会に臨む。両氏は大統領候補のハリス副大統領とトランプ前大統領をそれぞれ有権者にアピールする。

ニューヨーク市のCBSブロードキャストセンターで開催される討論会は米東部時間午後9時(日本時間2日午前10時)から1時間半の予定で、ハリス、トランプ両氏がペンシルベニア州フィラデルフィアで9月10日に行った討論会と同様、会場に聴衆はいない。

ウォルズ・ミネソタ州知事

バンス氏(40)は、陸軍州兵だったウォルズ氏の軍歴についての主張を批判。一方、ウォルズ氏(60)は、バンス氏がかつて子供を持たない女性を軽蔑する意味で用いた「子供のいない猫好きの女性」という表現を巡り同氏を攻撃している。

「子なし猫好き女性」発言が炎上、バンス氏に超党派の非難

副大統領候補の討論会は大統領候補の討論会に挟まれる形で開催されるのが通例だが、ハリス、トランプ両氏の2回目の討論会開催が確認されていないことから、両陣営の討論会は1日の開催で最後となる可能性がある。

バンス上院議員

ミネソタ州知事2期目のウォルズ氏と、オハイオ州選出の上院議員1期目のバンス氏は本選挙に向けて、それぞれハリス、トランプ両選挙陣営の勢いを加速させるとともに、攻撃に使われる材料を敵陣営に与えないよう取り組むことになる。

ヒラリー・クリントン氏がトランプ氏と対決した2016年大統領選で、民主党副大統領候補だったティム・ケーン氏(現上院議員)の首席補佐官を務めたマット・ポール氏は「尊大にならずに、攻撃的である必要がある」と解説。大統領候補よりも目立ってしまうことがないようにしながら、さまざまな事柄について語れるようにしなければならないと指摘した。

ウォルズ、バンス両氏はそれぞれの個性を反映して対照的なアプローチを取ることになりそうだ。共和党全国委員会(RNC)で報道官を務めたリサ・カムーソ・ミラー氏は「ウォルズ氏はとても好感の持てるタイプで、バンス氏はそうではない」と話した。

原題:Vance, Walz Set to Spar in Final Debate of Tight Election Race(抜粋)

--取材協力:Hadriana Lowenkron、Stephanie Lai.

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