大阪ミナミで2023年から始まった、放置自転車の撤去を強化する取り組み。
”放置自転車都市・大阪”が変わるのでしょうか。

23日のなんば駅周辺。
【記者リポ】「およそ20台の自転車がとめられています」

駅前などに多く見られる放置自転車。最新の国の調査では、大阪市の放置自転車台数は名古屋に次ぐ全国ワースト2位となっています。

”放置自転車都市・大阪”が変わり始めたのは2023年11月。
大阪市が、放置自転車を発見次第すぐに撤去する「リアルタイム撤去」と、その後、同じ場所で連日撤去する「集中撤去」を開始したのです。

大阪市は、2037年に御堂筋の完全歩道化を計画しているほか、南海なんば駅前を2025年3月に歩行者天国にする予定です。

大阪市内で年間およそ2900台にのぼる放置自転車は、道路をふさぎ安全な歩行の妨げになっています。

去年から始まった放置自転車の対策強化に効果があったのか!?大阪市や地元商店街などのワーキンググループが、なんばエリアで調査した結果について会見を行いました。

【ミナミまち育てネットワーク街づくり委員会 栗原智一副委員長】「最大で4割弱減少している時間帯もある。」

対策を強化してから1カ月後には、1日を平均したときの放置自転車台数は最大で11%減少。時間帯によっては38%も減少していることがわかったのです。

さらにワーキンググループが注目したのは、戎橋筋商店街の歩行者の数。
同じ一カ月の間に歩行者は26%増加しており、市民の「自転車から徒歩へ」という行動の変化が見られたと結論付けました。

【ミナミまち育てネットワーク街づくり委員会 栗原智一副委員長】「“歩いて楽しい、ウォーカブルな街”というこれまで商店街の皆さんがずっと培ってきたエリアの特性特徴ですし、ミナミにはぜひ歩いてきていただくという意識を持ってもらって」

大阪市が目指す歩行者が安全に楽しめる街づくりは実現できるのでしょうか。

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