日曜経済面コラム「オフィスの窓から」は10月6日から、新たな執筆者で2024年度下半期をスタートします。作業療法士の知見を生かし企業の健康経営をサポートする社長、縫製人材を育成するなど女性の自立支援に奔走する企業代表、IT技術を活用して農家の収益性アップを手助けする協同組合代表、来年開業を予定する「ジャングリア」の広報担当、再生可能エネルギー導入を支援するコンサルティング会社代表の5氏です。各現場でのエピソードや日々の思いをつづります。25年3月末までの半年間、ご愛読ください。

 長嶺ふじ子氏(ながみね・ふじこ)ステラヘルスジャパン株式会社代表取締役。1971年生まれ。那覇市出身。作業療法士。

 東京・沖縄の医療機関勤務を経て、2019年に整体サロン「Mahanalabマハナラボ」を開業。

 国内外の方々への施術を通し、「悪くなってから治療する日本スタイル」に比べ「悪くならないためにどう予防するか」に焦点を当てた欧米型保健スタイルが経済効率、健康維持ともに効果が高いことを実感。24年に健康経営サポート事業「ステラヘルスジャパン(株)」を開業した。

 「注目の高まる『健康経営』について分かりやすくお伝えします」

 野原真麻氏(のはら・まあさ)セミオーダーかりゆしウエア製造のアイランドワークス代表。1983年生まれ、宜野湾市出身。

 埼玉大学を卒業後、日興コーディアル証券を経てプルデンシャル生命保険に入社した。シングルマザーとして2児を育てることになった頃、自分の存在価値は何かと悩むように。沖縄でしかできないものづくりなら沖縄に貢献できると考え、2018年にアイランドワークスを立ち上げた。

 24年2月には工房「マールファクトリー」を設立し、不足している縫製人材の育成や就労支援に取り組んでいる。

 「女性たちが自立する力を身に付ける奮闘ぶりを伝えたい」

 新垣裕一氏(しんがき・ゆういち)デジタルはるさー協同組合代表理事。1987年生まれ、南城市出身。

 県農業協同組合、IT企業、農産物直売所うるマルシェを経て組合を設立。同時期に農業DXに特化したIT会社「テックベジタス株式会社」も創業した。「誰もが憧れる農業の形を創造する」が組合のミッション。

 「農業は地域と仲間の協力なしには成り立ちませんが、必要なサポートやシステムがしばしば欠如しています。農家の直面する課題に対応し、農業やそれ以外の収入の創出にも積極的に取り組んでいます。活動内容を広く共有し、皆さまと一緒に学び、成長していきたいと考えています」

 廣瀬里子氏(ひろせ・さとこ)ジャパンエンターテイメント広報。宮古島生まれ、埼玉育ち。

 埼玉の大学を卒業後、ジュエリー・化粧品業界で広報業務に携わる。2018年に沖縄へ移住。リゾートホテル「ハレクラニ沖縄」で広報を務める。

 24年4月から現職。本島北部に開発中の新テーマパーク「JUNGLIA(ジャングリア)」の開業に向け、メディア対応や社内のコミュニケーション業務に奔走する。

 「『沖縄から日本の“未来”をつくる』というジャパンエンターテイメントの大義と、母の故郷・沖縄を豊かにするという使命の下、事業に携わる思いをつづります」

 宮城康智氏(みやぎ・やすとも)エネルギーラボ沖縄代表。1989年生まれ、嘉手納町出身。

 県内の大手電力会社で電力自由化の制度設計に携わった後、県外スタートアップで再生可能エネルギーのプロジェクトマネージャーを務める。

 2022年にエネルギーラボ沖縄を設立。エネルギー分野の地域シンクタンクとして、企業や自治体の脱炭素計画策定、事業開発を支援する。国が目標とする50年のカーボンニュートラル達成に向け事業家の目線からアドバイスする。

 「脱炭素は何のために、誰のためにやるのか。エネルギーを切り口に、社会の在り方について問題提起できれば」

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。