鹿児島県がドルフィンポート跡地での整備を計画している、新たな総合体育館について、整備事業者を選定する入札が不調に終わりました。

事業者側からは「労務費が高騰している」との声も上がっていて、整備費が現在の313億円からさらに膨らむ可能性も出てきました。


鹿児島県・塩田知事
「意見交換を重ねながらここまで来たが、こうした結果になって残念に思う」

県は鹿児島市のドルフィンポート跡地での新たな総合体育館の整備について、設計から運営まで、民間事業者のノウハウを生かすPFI事業で進めています。県は2024年4月に入札公告を行い、27日は入札に参加する事業者が提出する提案書の提出期限でした。

しかし、県によりますと、参加する意向を示していた2つの事業者グループから27日になって辞退届が提出され、入札は不調に終わったということです。

取材に応じた塩田知事は、現在313億円となっている整備費が、さらに増額する可能性は否定せず、今後、整備費や事業内容、整備手法の見直しを含めて事業者側に聞き取りを行う考えを示しました。


鹿児島県・塩田知事
「色々なコストが高騰している。そういった(整備費増の)可能性を含めて聞き取りを行う」

当初の基本構想で245億円だった整備費は、2023年の3月議会で68億円増額した313億円で承認を得たばかりでしたが、事業者側からは8月中旬ごろから「労務費が高騰している」との声も上がっていて、今後さらに整備費が膨らむことは避けられず、2029年7月としている開業時期も見通せない状況となっています。

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