鉄道の魅力を熱くお伝えする野川キャスターの「てつたま」です。

【野川キャスター】
先週、広島電鉄とJR西日本の電車が互いにデザインを交換するというニュースをお届けしました。
その陰で我々てつたま班も独自に取材しておりました。
ニュースとは一味違う、てつたま的切り口をご覧ください。
それでは…出発進行!

私たちが動き始めたのは、電車お披露目の数日前。
ここは広島電鉄の荒手車庫です。

【野川キャスター】
「きょう、こちらにお邪魔したのは、この中で広電らしからぬカラーの車両が作業をしているということで。これ、ちょっと行くしかないだろうということで、きょうお邪魔しております。
見えるかな?あ!ちょっとメタリックボディが見えますよ。あれ、もしかして入れ替わってる?」

白い車体をベースに緑と黄色が目を引く5100形がレッドウィングで、ステンレスボディに赤いカラーリングの227系がグリーンムーバーマックス?
もしかしてではなく、奇跡の入れ替わりが実現しました。

そしてその様子を取材する許可が、我々チームてつたまにおりたのです。
この日はまさにラッピング作業の佳境。
特殊なシートを張り付けて、グリーンムーバーマックスがシルバーメタリックなレッドウィングへと変貌を遂げていきます。

【広島電鉄広報ブランド戦略室 西本衣里さん・野川キャスター】
「まさに今ですよ。この辺りもうあれですね、ボディ。もうこれ貼り終わってますね、下のところは。ただこの上のところ、この辺りはマックスのね、元々の色ということで。ちょっとこのグラデーションは今しか見られないじゃないですか?
完成したら、おそらくこのラッピングは全部このメタリックシルバーになるはずなので。
マックスここにね、ボディに紅葉がね、あしらわれてますけどデザインに。
ここも若干、メタリックな塗装を纏ってちょっとメタリックもみじになっているという。ちゃんとコラボしながらも、アイデンティティが透けて見える。
今、あの…撮影中ですよ。動画の撮影。ちょ、ちょっといいですか?すみません、失礼します。西本さんじゃないですか?」
「はい、そうです」

この女性は…?
「みんなきんさい広電チャンネル!」
広島電鉄の公式ユーチューブチャンネル、2代目ナビゲーターの西本衣里さんです。

【野川キャスター】
「きょうはあれ…すごい今までにしたことのない声の裏返り方をしたんで」

ここからは、この企画にも携わった西本さんと一緒にレッドウィングカラーのグリーンムーバーマックスを見ていきます。

【広島電鉄広報ブランド戦略室 西本衣里さん・野川キャスター】
「カラーリングもまあね、本家本元のレットウイングと形が違いますから、デザインの面なんかもちょっと工夫されてますね」
「そうですね。野川さん、ちょっとここで。こちらの色、何色に見えますか?」
「でもレッドウィングってステンレスの地の色。なので、シルバーかなと」
「若干ゴールドが入ってるんです」
「えー」
「光りによって見え方が変わるんですけど、このカラーリングがちょっと一時期迷走しまして…」
「なんか色んなカラー見てると分からなくなりますよね」
「どの色が正解か、わからなくなったので、広島駅にすぐ行って。実際の車両とこうやって見比べて。こだわりのある部分でもあります」
「レッドウィングそのものは、本当に素材の色でステンレスであの色ですから。それを再現するってのは、やっぱり苦悩の日々があったんじゃないかなっていうのは思いました。若干確かに黄色がかったと言いますか」
「そうです、そうです。ちょうどここら辺が今、光の加減で、こちらの影の部分とは違った色味に見えますよね」

さらにこの時点ではまだ秘密で、サプライズとして用意されているものが車内にあったんです。

【広島電鉄広報ブランド戦略室 西本衣里さん・野川キャスター】
「おっととと」
「そうなんです。今、絶賛作業中なんですけど」
「まさに今、張り替えていらっしゃる」
「JRさんのこの椅子の生地ですね。モケットを入れ替えて。当社の車内でもJRさんのこのレッドウイングのモケットが楽しめるということで」
「あらー!このシーンをち映像として収めるのは、我々と、みんなきんさい広電チャンネルさんだけじゃないかなと思うんですけども」
「プレスリリースの段階では、社外に出してなかったので。多少、数は前後するかもなんですけど、一応7席分ご用意してまして。緑と赤がいい感じに映えるようさせてもらいました」
「色合いのバランス的にも、初めて乗った方もね、この座席の色の違いは気付かれるんじゃないかな」
「そうですね」
「今ここに座るとまずいですか?」
「座ってください」
「タメが、さすがに2代目のナビゲーターで」
「いやいや」

電車のお披露目前ですが、一足先に失礼して…

【広島電鉄広報ブランド戦略室 西本衣里さん・野川キャスター】
「あ!この、この感じいいですね。あと、ここに座ると、ちょっとさっきと視点が変わって、今回の何か特別な試みがいろいろ見えますね」
「はい、そうなんです。車内吊りがですね、JRさんと共通している部分もあるんですけど、側面にはですね、JRさんの車両の紹介であったり、歴史だったり、そういう紹介もありまして」

そして、撮影から2日後…広電・西広島駅にレッドウィングのカラーリングを身にまとった5100形、グリーンムーバーマックスが到着しました。
完成を記念して広島電鉄の社長やJR西日本の広島支社長も来場し、セレモニーが行われました。
そこはニュース班にお任せして、我々てつたま班は独自路線を貫き通します。

【野川キャスター】
「ちゃんとあのコラボのヘッドマークも入って、ぴかぴかですね」

セレモニーでは、ラッピングコラボトレイン専用のヘッドマークも披露されました。
鉄道事業者に加えて自治体のシンボルマークが入ったヘッドマークはかなり珍しいということです。
そして車内でもカラーリングを入れ替えた座席をお披露目。
全部で7席、レッドウィングのシートカバーを使った特別な座席です。

【野川キャスター】
「結局、千鳥配置になったんですね、これね交互。これは乗った方も『あれ?ちょっといつもと違うなって』鉄道にね、興味関心が薄い方も思うんじゃないですかね」

そして、最後は…

【野川キャスター】
「はい、今ですね、広島電鉄のヘッドマークのねデザイン。実際に先ほどの写真撮影で使われたヘッドマークのデザインをお借りしましたけど、いいですね。広島が一つになったようなデザイン」

レッドウィングカラーの5100形の後はJR西日本のラッピングコラボトレイン!

【JR西日本中国統括本部経営企画部 齋藤賢太郎さん・野川キャスター】
「ちょっと…」
「もうこれは、ドすっぴん227」

次回は、グリーンムーバーマックスカラーに染まった227系をお届けします。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。