漁師の厄介者が高級魚に。見直された意外な魚って…。

 サクッと揚げた魚のフライに、特製のタルタルソース。今、人気となっているこの「メニュー」。

うみから食堂 統括シェフ 安藤史貴さん
「淡泊ですけど脂が乗っていて、すごくおいしい魚なので、これを皆に食べてもらいたい」

 このメニューに使われている魚は、実は漁師の間で“厄介者”と呼ばれていました。

宇久定置網(有) 浦谷俊晴代表
「足で蹴飛ばすぐらいの感じの魚だった。この船に(シイラが)満杯になった時があって、その時は1キロ20円ぐらい。本当に労力が掛かって、アホらしかった」

 その魚とは一体。

 「シイラ」。網の中で他の魚を傷付けるからと迷惑がられていたのですが、高く売れるようになったというのです。

 なぜ、漁師の厄介者・シイラが高く売れるようになったのでしょうか。

福井県漁連 小浜支所 加藤祐二支所長
「円安の状況が続きますと、シイラは輸出において有利」

 シイラはハワイでは「マヒマヒ」と呼ばれ、高級魚とされています。地球温暖化で近海の海水温が上がり、シイラの漁獲量が増えました。また、円安が始まって以来、海外からすると安く買える日本のシイラは魅力的な魚となり、売り上げも伸びてきたというのです。

宇久定置網(有) 浦谷俊晴代表
「シイラ様と“様”を付けるぐらい、本当に良いお魚です」

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