(ブルームバーグ):米国株はテクニカルなポジショニングや資金フローといった短期的な季節要因で当面は不利な状況に直面するが、年末にかけて上昇する可能性があると、ゴールドマン・サックス・グループのグローバルマーケッツ・マネジングディレクター、戦術スペシャリストのスコット・ルブナー氏は指摘した。

「私は四半期末にかけて戦術的にネガティブだ」とルブナー氏は20日の顧客向けリポートに記述。この日のオプション満期など短期のテクニカル要因を挙げた。これらが過ぎれば、市場はいずれの方向にも自由に動くことができるようになるとしている。

中期的には、選挙前のリスクに同氏は慎重だという。投資家は好調なロングポジションを売却し、S&P500種株価指数のプットスプレッドを購入すると、同氏はみている。

今後1カ月に、商品投資顧問業者(CTA)は市場がマイナスに転じた場合、470億ドル(約6兆8000億円)相当の米国株を売却すると見込まれているとも記した。

ルブナー氏は選挙後のS&P500種については、「FOMO(取り残される不安)による年末ラリー」が始まり、6000に達すると予想。「投資家は11月と12月にリスクを追及し、現金から株式へとポートフォリオを再配分するだろう」と続けた。

原題:Goldman’s Rubner Is Bearish Near-Term But Sees Year-End Rally(抜粋)

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