日本銀行は20日まで行われた金融政策決定会合で政策の現状維持を決めました。焦点の追加利上げについて植田総裁は「すぐ利上げとはならない」と明言しました。
日本銀行 植田和男総裁
「直ちに(物価上昇の)見通しの確度が高まった、従ってすぐ利上げだということにはならないというふうに考えています」
植田総裁は利上げの前提となる物価の見通しは日銀の想定通りに推移しているとしながらもアメリカを含む世界経済の先行きが不透明であるとして、追加利上げの時期は慎重に見極めていく考えを明確に示しました。
また、円高によって物価上昇が上振れするリスクが減少し、「時間的な余裕ができた」ことも利上げを急がない理由としました。
この会見を受け、外国為替市場では一時1ドル=144円台まで円安が進行しました。
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