日銀の植田総裁は年内の利上げの可能性を問われ、世界経済に不透明感があるなどとして「すぐに利上げということにはならない」と述べました。
日銀は金融政策決定会合を終え、短期金利を0.25%とする現在の政策の維持を決めました。
会見で植田総裁は、経済・物価の情勢が見通し通りであれば、「利上げしていく考えは基本的に変わらない」と述べ、引き続き、利上げを進める考えを示しました。
市場では、今年中に追加の利上げに踏み切るとの見方が広がっていますが、植田総裁は次のように述べました。
日本銀行 植田和男 総裁
「米国経済を中心とする世界経済の不透明感、金融資本市場の動きが今後の見通しに不透明感を与えている。したがって、すぐ利上げだということにはならない」
植田総裁の利上げへの慎重姿勢を受けて20日の外国為替市場では、円相場は一時1ドル144円台半ばまで円安が進む場面がありました。
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