中断されている燃料デブリの試験的取り出しをめぐり、東京電力は早ければカメラが故障したロボットの回収作業を来週中にも完了させる方針だ。
福島第一原子力発電所2号機では、事故後初めて、燃料デブリの試験的取り出し作業が行われている。
しかし、3日前に燃料デブリの採取に向けた最終調整を行っていた際に、ロボットの先端に付いているカメラが故障して映像が見られなくなり、現在も復旧していない。
東京電力は9月20日も電気系統に異常がないかなどの確認を行っていて、早ければ来週中にもロボットの回収作業を完了させる方針だ。格納容器の内部まで進んだロボットの回収には4日程かかる見通しで、作業中断の長期化は避けられないとみられている。
燃料デブリの取り出しは廃炉の最難関とされ、当初は2021年に予定されていたが、これまでに3回延期されている。
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