秋田県大館市で特産の中山なしの収穫が盛んに行われている。2024年は春先の暖かさなどの影響で2週間ほど作業が早まっている。

大館市中山地区は古くからナシの栽培が盛んで「中山なし」として親しまれている。

糸屋政則さんの果樹園では、春先の暖かさで開花が始まったことなどから、例年より2週間ほど早く収穫が始まった。この日は主力品種の一つ「豊水」の収穫作業に汗を流していた。そして「真っ赤になっている実がんめえ(おいしい)」と教えてくれた。

2023年は夏の記録的な暑さで日に焼けて枯れた葉が見られ、糸屋さんは2024年の栽培に不安をにじませていた。

「暑さの影響で木が死んで、実がならない木が40本くらいあった」と話す糸屋さん。昨秋以降枯れ始めた木が多く、泣く泣く伐採した木もあったという。

加えて4月には霜やひょうの被害もあった。ただ、糸屋さんは「ナシの生育自体は悪くない」と話し、例年並みの収穫量を目指している。

 生産農家・糸屋政則さん:
「木が減った割には順調にいっている。今の時期は大きくておいしい。おいしいナシを全国に発送することだけを考えて収穫している」

糸屋さんのナシは地元の直売所などで販売されていて、収穫作業は10月いっぱい続く。

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