厚生労働省は小林製薬の紅麹サプリメントの原料から検出された「プベルル酸」が腎障害を引き起こすことが分かったと発表しました。

小林製薬の紅麹サプリメントを摂取した人からは腎疾患などの健康被害の訴えが相次いでいて、死亡した120人について摂取との因果関係が調査されています。

厚生労働省などは原料を製造していた大阪工場や和歌山工場の調査を行い、培養室や天井などから青カビ由来の「プベルル酸」が検出されていました。

厚生労働省は動物実験を行った結果、「プベルル酸」は腎毒性を持っていて、腎障害を引き起こした原因であることが分かったと発表しました。

また、工場からは他にも2つの化合物が検出されていましたが、それらについては腎障害を引き起こさないことが分かったということです。

この結果について、小林製薬は「発表された内容を真摯に精査した上で、再発防止策や補償の在り方に反映すべきところがあれば反映する」としています。

厚生労働省は「同一の事案の発生を防止するための食品衛生法上の措置を検討する」としています。

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