(ブルームバーグ):16日の外国為替市場で円相場は対ドルで上昇し、2023年7月以来の139円台に突入した。日米金利差の縮小観測を背景に円買い・ドル売りが強まっている。

円相場は一時前営業日比0.63%高の1ドル=139円96銭と、2023年7月28日以来の高値を付けた。7月初めには約38年ぶりの安値161円95銭を付けていた。日本銀行が金融緩和を調整する姿勢を維持する一方、米連邦準備制度理事会(FRB)は利下げ開始が目前となり、日米の金融政策の方向性の違いが意識されている。

1ドル=140円を突破したことで、円相場転換の新たな試金石となる。安値を付けた当時、市場関係者の一部はさらなる円安を予測していたが、現在はここから一層の円高が進むとの見方が増えている。

FRBは今月から利下げ局面に入るとみられている。他方、日銀は経済・物価見通しが実現すれば金融緩和の調整を継続する姿勢を示しており、年内に追加利上げに踏み切るとの観測が強い。

(情報を追加しました)

--取材協力:伊藤小巻.

もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp

©2024 Bloomberg L.P.

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。