脱炭素に向け、4月23日から新潟県長岡市で車を共同で運用するカーシェアリングの実証実験が始まりました。二酸化炭素排出量の削減につながるでしょうか。

【齋藤正昂アナウンサー】
「米百俵プレイスの駐車場、シェアされる車が並んでいます」

23日から長岡市で始まったのは、街なかカーシェアプロジェクト「ノサシテ」です。

カーシェアリングとは車を共同で運用するサービスで街を走る車の台数が減ることで、二酸化炭素の排出量の削減が期待されます。

実証実験は脱炭素に向け長岡市が地元の車販売会社などと共同で行うもので、この日は記念式典が行われました。

【長岡市環境部 佐山靖和 部長】
「より環境に優しい生活スタイルに転換できるかといったことが提供できるかどうか、その可能性を調査したいと思っている」

長岡市を訪れるビジネス客だけでなく、近くの住民や事業者もターゲットにしたこの実証実験。

【齋藤正昂アナウンサー】
「車の周りには鍵の受け渡しや利用料金の決済をする機械が見当たりませんが…スマートフォンのアプリで完結します」

車を利用する際は、まず専用のアプリをスマートフォンにダウンロードし、利用する日時を設定。

表示される地図から米百俵プレイスの場所にあるアイコンをタップしたあと、乗る車種を選びます。

ドアの鍵も全てスマートフォン一つで完結します。

利用料金は3車種共通で15分220円。必要な時に気軽に利用することができます。

また、プロジェクトのネーミングとロゴのデザインは長岡造形大学4年の今井理子さんが担当しました。

【長岡造形大学4年 今井理子さん】
「長岡市の方言で『乗せて』ということを『乗して』ということから、そのまま『ノサシテ』というサービス名にした」

カーシェアリングの普及に向け、長岡市は多くの市民に利用してほしいと話します。

【長岡市環境部 佐山靖和 部長】
「この事業を多くの方から知って使ってもらって、その生の声を聞かせていただいた中で新たな事業展開につなげていければいい」

実証実験は4月23日から6カ月間行われます。

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