秋田県湯沢市でサクランボの花が咲きそろっている。おいしい実がなるように農家が授粉を進めている。

 湯沢市三関地区は、県内有数のサクランボの産地。サクランボの花は、4月16日ごろから咲き始め、いまは実をつけさせるための準備の期間。

 藤山英幸さんの果樹園では、ハチを使っての受粉に加え、人の手で花粉を花から花へと移す人工授粉が進められていた。

 藤山さんは主力の「佐藤錦」のほか、7つの品種を栽培している。 

 花をなでるように、あまり強く当てないようにして進められる授粉作業。「佐藤錦」はほかの品種から花粉を取って授粉させる必要があり、慎重に作業を進めていた。

 サクランボ農家・藤山英幸さん:
「一つのかたまりに30個くらいの花が咲く。30個の実をならせるために授粉作業を行う」

 JAこまちの昨シーズンのサクランボの出荷量は83.8トンで、平年の80トンを上回った。丁寧な人工授粉が豊作につながったという。

 サクランボ農家・藤山英幸さん:
「大雨や風、ひょうの被害がなく、6月まで順調に天候が進んでくれれば、ことしはすべて収穫できて消費者に届けられると思うので、頑張りたい」

 「三関さくらんぼ」の収穫は6月に始まる見込み。

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