【本部】大手ゼネコンの大林組(東京、蓮輪賢治社長)が本部町備瀬と新里で所有する土地約2万7800平方メートルを使い、沖縄やアジアなどの現代美術・工芸品を展示紹介するアートセンターを建設する計画が進んでいることが12日までに分かった。2027年秋ごろの開業を目指している。

 運営主体は東京やシンガポール、上海などで若手アーティストを育成するオオタファインアーツ(大田秀則代表)。沖縄野菜を生かした菜食主義料理を提供するカフェなど複合施設を計画し、現時点で宿泊施設の整備は考えていない。

 周辺は備瀬のフクギ並木や沖縄美ら海水族館があり、来夏は名護市・今帰仁村でテーマパークが開業を予定する。大林組は「沖縄本島北部地域に新たな価値を生み出す」とし、来客が伸びれば海岸沿いに彫刻などの屋外展示を行う施設など拡張も検討するという。

 事業者側は8月末から9月初旬に住民向けの説明会を開催。開発許可や町景観条例などの手続きを経て25年度中の着工を目指す。

(北部報道部・前田高敬)

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