【加藤勝信元官房長官 】「私は今回の自由民主党総裁選挙に立候補いたします。国民の所得倍増に、私は命をかけて取り組んでまいります」
自民党の総裁選挙で、加藤勝信元官房長官が10日、立候補を正式に表明し、「国民の所得倍増」を公約に掲げました。
「国民の所得倍増」の実現性について、「newsランナー」コメンテーターで大阪大学大学院の安田洋祐教授は「現実的には不可能」、しかし「新しいビジネスが起きる環境が重要」と話しました。
【大阪大学大学院 安田洋祐教授】「文字どおりの『倍増』は、現実的には不可能だと思うんです。なぜかというと、例えば毎年7パーセントずつ所得が増えていっても、10年かかるんです。直近、日本の所得は、ほとんど平均的に上がっていないので、それをこの先続けるのは難しいと思うんです。
ただ実質賃金がずっとマイナスだったものが、成長率プラスに転じたりしている。いま確かに経済の機運が高まっているのは間違いないので、『所得倍増』というキャッチーなフレーズを元に、『自分はやはり経済政策を重視するんだ』というスタンスを打ち出す会見だったのかなと受け止めます」
(Q.どうしたら景気は良くなっていくのでしょうか?)
【大阪大学大学院 安田洋祐教授】「みんな揃って所得倍増は難しいかもしれないですけど、中には所得が増える新しいビジネスを行って、増やして行く人はいると思うんです。そういった所得が増える人たち、新しいビジネスがどんどん起きるような環境を続けていくことが重要だと思います」
(関西テレビ「newsランナー」 2024年9月10日放送)
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