(ブルームバーグ):6日の債券相場は上昇が予想される。雇用統計の発表を控えた米国で長期金利が1カ月ぶりの水準まで低下した流れを引き継ぐ。日本銀行が長期・超長期債を対象とした国債買い入れオペを実施することも相場の支えになる。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券の大塚崇広シニア債券ストラテジストは、米民間雇用者数の下振れを受けた米債高の流れから買い優勢で始まると予想。もっとも、「今晩の雇用統計によって今後の米経済に対する見方が大きく動くと予想され、日銀の追加利上げ観測にも影響する」と指摘し、買い一巡後は様子見ムードが強まるとみている。
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同氏の新発10年物国債利回りの予想レンジは0.845-0.875%(5日は0.87%で終了)、先物中心限月9月物は144円90銭-145円20銭(同144円94銭)。
先物夜間取引で9月物は5日の日中取引終値比11銭高の145円05銭で終えた。
日銀買い入れオペ
- 定例の国債買い入れオペの対象は残存期間5年超10年以下、10年超25年以下、25年超
- 買い入れ額はそれぞれ4000億円、1500億円、750億円
- 備考:日銀の国債買い切りオペ一覧 (表)
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